除草作業軽減する侵入防止柵 三重県


松阪市嬉野川北町の三重県農業研究所(後藤浩明所長)はこのほど、中型動物用侵入防止柵「楽落くんライト」にアース線を追加することで、防草シート上で使用可能となる技術を開発した。
楽落くんライトは、埼玉県が開発した技術で、等間隔に立てたポールに
松阪市嬉野川北町の三重県農業研究所(後藤浩明所長)はこのほど、中型動物用侵入防止柵「楽落くんライト」にアース線を追加することで、防草シート上で使用可能となる技術を開発した。
楽落くんライトは、埼玉県が開発した技術で、等間隔に立てたポールに防風ネットを張り、その上に電気線を這わせることで、動物が電気線と地面に触れた際、通電し侵入を防止する。防止効果は高いが、除草作業に労力がかかり、三重県内では導入を躊躇する農業者も多いという。
このため、同研究所では、この技術に防草シートを組み合わせ、除草作業の軽減が図れないか研究を開始した。
防草シートを敷くと十分な電気ショックを与えられないため、防風ネットと電気線の間に新たにアース線を設けることにした。線の間隔などを繰り返し試験し、アース線を電気線の4㌢下方、ポールの内側に設置し、ポールの外側に張った電気線と段差を設けることで効率よく動物が接触するようにした。また、それぞれの線は、結束バンドで幅が等間隔になるようにする。
市販の資材を活用することで、電牧器を除き100㍍当たり約2万6千円で設置することができる。
特に、アライグマやタヌキ、ハクビシンなどの侵入防止に効果を発揮し、アライグマ被害に悩まされていた圃場で試験したところ、設置後に被害はほぼゼロになったという。
既にブドウ・ナシ園、露地野菜など16件(2024年末時点)の農業者がこの技術を取り入れているという。
なお、技術に関する問い合わせは、三重県農業研究所地域連携研究課(☎0598・42・6356)まで。








