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震災・避難乗り越え農村の魅力発信 飯舘村 渡邊とみ子さん

2026年04月03日
     
女将の渡邊さん。「滞在中は、実家にいる気分で過ごしてほしい」と話す。
夕食の一例
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 飯舘村の体験型農家民宿「古今呂(こころ)の宿 福とみ」の女将(おかみ)・渡邊とみ子さんは、震災と避難生活を乗り越え農村の魅力を発信している。

 「福とみ」は2024年6月にオープン。以前から夫の福男さんと農業体験の場を作りたいと考えていたが

 飯舘村の体験型農家民宿「古今呂(こころ)の宿 福とみ」の女将(おかみ)・渡邊とみ子さんは、震災と避難生活を乗り越え農村の魅力を発信している。

 「福とみ」は2024年6月にオープン。以前から夫の福男さんと農業体験の場を作りたいと考えていたが、原発事故による避難で中断し、その後、避難生活や福男さんとの死別など、多くの苦難や悲しみを乗り越え、念願の農家民宿を完成させた。

 宿泊は1日1組限定。希望によって季節に応じた畑仕事や、ちまき作りなどを体験できる。また、渡邊さん手作りの食事も魅力の一つ。凍み大根や凍み餅など、同村が位置する阿武隈山系の伝承料理を楽しむことができる。宿泊券は同村のふるさと納税の返礼品にも選ばれている。

 渡邊さんの取り組みは、農村の魅力を発信する村のプロジェクトに参加したことに端を発する。同村のオリジナル品種「いいたて雪っ娘(こ)」カボチャの生産・販売に力を入れるなど地域振興を牽引(けんいん)してきた。避難生活中もカボチャの種を守るため、畑を借り栽培を続けた。渡邊さんは「まかない種には実もならない。あきらめないで継続していくことで、地域の魅力を未来につなぎたい」と語ってくれた。

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