Home

地方版

関東

群馬

【ネーミング&ブランディング③<心理的価値へのアプローチ>】

2026年06月19日
     
ネーミングのタイプ
No items found.

 ブランド化しようとする農産物のネーミング…それが一瞬で思い付くようなら、類まれなセンスの持ち主だが、そんな人は滅多(めった)にいない。そこで、まずは、もっとも簡単な方法から紹介したい。

 ネーミングにはいくつかのタイプがあって、このタイプの

 ブランド化しようとする農産物のネーミング…それが一瞬で思い付くようなら、類まれなセンスの持ち主だが、そんな人は滅多(めった)にいない。そこで、まずは、もっとも簡単な方法から紹介したい。

 ネーミングにはいくつかのタイプがあって、このタイプのどれかに準じて考案してみるという方法だ。以下はそのタイプの分類である――。

 ①漢字一文字・二文字=漢字の形や意味が持つインパクトをそのまま活用表現するタイプで、「響」や「黄桜」「獺祭」など酒類に多く見られる。

 ②会話調=日常の会話をそのまま活用してしまうタイプ。定番で言うと「ごはんですよ!」や「お~いお茶」「甘栗むいちゃいました」など。

 ③価値&機能訴求=商品の価値や機能をそのまま伝えるタイプで、古くは「じっくりコトコト煮込んだスープ」や「食べるラー油」、最近のヒットでは京都発の唐辛子「舞子はんひぃ~ひぃ~」もこの(はん) (ちゅう)に入るか。

 ④文字ビジュアル=言葉や文字のビジュアルに重厚感や季節感を込めたタイプで、「秋味」や「一番搾り」などがある。

 ⑤四文字熟語=イメージを四文字熟語にするタイプで、「野菜生活」や「爽健美茶」など。

 ⑥ダジャレ・語呂合わせ=著名な言葉の発音をそのまま別の意味に転じるタイプで、有名なのは家電の「野菜中心蔵」や靴下の「通勤快足」。ほか翻訳ソフトの「コリャ英和」などもある。

 ⑦擬音・擬態化=商品に関わる音や状態を名称にしてしまうタイプで、「ゴキブリホイホイ」や「プッチンプリン」「カリカリ梅」など。

 ⑧擬人化=人物像や職業像をイメージさせるタイプで、「伊右衛門」や「勘定奉行」など。「ガリガリくん」は擬音化と擬人化を合わせた名称。

 ⑨数字=商品や販売に関わる数字を流用するタイプで、コンビニの「セブンイレブン」や飲料の「十六茶」など。

 ⑩略字=「NHK」「JAL」「DoCoMo」などで、身近な「JA」も同様のタイプ。焼きそばの「UFO」は「うまい・太い・大きい」の略。

 ――おおむね、以上が主だったタイプで、まずはこれらタイプのどれかに準じて名称を考案してみると良いだろう。

 ただし、「何かのまねでは?」と思われる可能性も高いので、次回はさらに「高度なネーミング方法」を解説したい。

(つづく)

 事業戦略構築研究所AX代表 髙木響正

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます