就任2年、本業との両立や専門知識習得に奮闘 富良野市農委会

2026年08月14日
     
2年間の活動を振り返る、左から髙橋さん、岡野さん、上田さん、北村さん
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 2024年4月の改選で、それまでの「全員が男性」という体制から、新たに4人の女性農業委員が就任した富良野市農業委員会(杉村鉄也会長、農業委員23人)。就任から2年が経過し、女性委員は本業との両立や専門業務の遂行においてさまざまな課題に直面

 2024年4月の改選で、それまでの「全員が男性」という体制から、新たに4人の女性農業委員が就任した富良野市農業委員会(杉村鉄也会長、農業委員23人)。就任から2年が経過し、女性委員は本業との両立や専門業務の遂行においてさまざまな課題に直面している。


 就任した女性委員は、中立委員の髙橋静さん(64)、農業者の北村菜穂子さん(67)、上田桃子さん(51)、岡野亜紀さん(51)。就任当初、専門用語や農地制度の理解に苦労した経験から、全員が、新任委員を対象とした継続的な研修やフォロー体制の必要性を痛感したという。


 4人が口をそろえるのは「本業や家庭、他役職との両立の難しさ」だ。「農業者とは異なり、自らの都合だけで業務時間を調整できない難しさがある」と切実な現状を明かすのは、家族と共に会社を経営する傍ら、同市の主任児童委員も務める髙橋さんだ。会社では人材不足が続いており、自身の不在が業務に影響を及ぼすため、総会や各種会議への出席に伴う調整が精神的な負担となっているという。民生・児童委員を務める北村さんも、本業や他役職の行事との重複に苦心する現状だ。


 農地の利用調整業務への戸惑いも上がった。かつて、営業職に就いていた上田さんは「単に契約を成立させればよい話ではない。農地は地域で守り続けなければならず、責任の重さと信頼の大切さを強く感じる」と吐露する。地価の下落や条件面での厳しさから、出し手・受け手の双方に寄り添った交渉の難度を指摘する。


 岡野さんは、男性委員を中心とする会議体での発言に対する抵抗感を徐々に克服しつつあるという。


 就任から2年を経て、女性の視点を取り入れた委員会運営が進む一方、本業との両立支援や段階的な学習環境の整理など、多様な人材が持続的に参画できる体制整備が今後の課題となっている。

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