【中山間の農地維持と担い手確保②】あさぎり町・須恵かちゃあ



“地域ぐるみの活動”で実績
中山間地域における農地維持と労働力確保には、なにより地域ぐるみの取り組みが重要だ。県内の中山間地域では、さまざまな具体策が模索される中、今回、農業の担い手確保に向けた二つの取り組みを紹介する。
4集落営農の統合へ約
“地域ぐるみの活動”で実績
中山間地域における農地維持と労働力確保には、なにより地域ぐるみの取り組みが重要だ。県内の中山間地域では、さまざまな具体策が模索される中、今回、農業の担い手確保に向けた二つの取り組みを紹介する。
4集落営農の統合へ約100回協議重ねて
無駄な投資を抑え持続的な経営めざす
あさぎり町須恵地区では2024年4月、同町初の農事組合法人「須恵かちゃあ」が発足した。「かちゃあ」とは協同や交換労働を意味する方言で、地域に根付く助け合いの精神を体現する。
6月30日に開いた総会では、組合員が前年より7人増え、法人を含めた組合員数は99となり、体制の広がりが報告された。
同地区では農業者の高齢化と後継者不足が町内でも特に深刻で、高齢農家の離農後、耕作放棄地の増加や草刈りなど農地管理の負担が課題となっている。人口減少は小学校の統合議論にも発展するなど、地域機能の維持に関わる問題となっている。
こうした状況を受け、地域にあった四つの集落営農組織を統合した法人化を決断。20年に世話人会を立ち上げ、100回近い協議を重ねて設立に至った。地域にある既存の機械を活用し、無駄な投資を抑えながら持続的な経営をめざす。
現在は理事7人を中心に、約8・5㌶で米・麦・サツマイモなどを栽培し、作業受託も行う。受託面積は約36㌶へ拡大。草刈りなどは外部人材も活用し地域の維持を図り、今年からは、ドローン防除の導入やパートの雇用を進める。さらに、地域の石蔵を活用したライスセンター整備も計画している。
農業を軸に雇用創出や移住者支援を進め、地域コミュニティーの再生につなげたいと考える。代表理事の久保田久男さん(74)は「若い世代が住んで、子育てしたいと思える地域にしたい」と語る。








