省コスト冷暖房システム開発 まき使い重油高騰に対抗 諫早市・宮下さん


肥料や飼料、燃油など農業資材価格が高騰し、農業経営を取り巻く環境は先行きが不透明で一段と厳しさを増している。
このような状況の中、諫早市でミニトマト50㌃、水稲8㌶を栽培する㈱宮下農園(宮下清次郎代表取締役)は、数年前から重油に代わるエネ
肥料や飼料、燃油など農業資材価格が高騰し、農業経営を取り巻く環境は先行きが不透明で一段と厳しさを増している。
このような状況の中、諫早市でミニトマト50㌃、水稲8㌶を栽培する㈱宮下農園(宮下清次郎代表取締役)は、数年前から重油に代わるエネルギーの活用を検討・模索してきた。その成果により昨年冬に「宮下式農業用冷暖房一体型ハイブリッドシステム」(特許出願中)を開発した。
同システムはまきボイラーと蓄熱タンク、ファンコイル、既存の冷暖房設備を組み合わせている。まきで沸かした湯をタンクにため、ファンコイルを通じて既存の冷暖房設備へ循環させることで、ハウス内を効率的に加温する仕組みだ。
今年1月から3月にかけて30㌃のハウスで実証実験を行った結果、暖房経費を約8割削減することに成功した。また、まきには未利用木材を活用し、地域資源の循環利用にもつながっている。
夏場は地中に埋設した配管で水を冷却し、ファンコイルを通じて既存の冷暖房設備へ循環させることで、ハウス内の温度を下げる仕組みをとっており、その実証実験は今後実施する予定だ。
導入には一定の費用を要するが、重油価格高騰を踏まえると、ランニングコストの削減効果により、数年で元が取れる見込みだという。
宮下さんは「まきボイラーは人の手が必要だが、重油の高止まりが続く中、人件費を考慮しても十分な費用対効果がある。このシステムを多くの農業者に知ってもらい、持続可能な農業の実現につなげていきたい」と意気込みを語った。
問い合わせは、宮下農園(☎0957・51・4768)まで。








