地域おこし協力隊員が醸造責任者に 弟子屈町・テシカガファーム/木龍奈津子さん



「大自然の優しさや力強さをワインに映し出したい」と話すのは、弟子屈 町の㈱テシカガファーム(上村剛志代表)で取締役を務める木 龍奈津子さん(54)だ。同町の地域おこし協力隊を経て、ナチュラルワイン
「大自然の優しさや力強さをワインに映し出したい」と話すのは、弟子屈 町の㈱テシカガファーム(上村剛志代表)で取締役を務める木 龍奈津子さん(54)だ。同町の地域おこし協力隊を経て、ナチュラルワイン造りをけん引している。
札幌市の出身で、30代のとき「酒好きが高じて」ワインエキスパートの資格を取得。23年間勤めた会社を45歳で退職し、道内各地でワイン造りに携わってきた。「作物を育てるだけでなく、発酵によって姿を変える『ものづくり』に惹かれた」と振り返る。ブドウの試験栽培に取り組み、醸造の担い手を求めていた同町から誘いを受け、2022年から3年間、地域おこし協力隊として町のワイン事業を進めてきた。
着任後、木龍さんはまず栽培方法の改善に着手した。実の数を減らす「摘果」を徹底。残した実に栄養を集中させることで、それまで17~18度にとどまっていたブドウの糖度を22度まで高めることに成功した。
協力隊の任期中から同ファームの取締役に就任し、現在は醸造の全責任を担う。ブドウの熟期を見極めることで、酸化防止剤の使用を最小限に抑制。皮に付いている野生酵母だけで発酵させ、ろ過は行わない。ブドウの風味を最大限に生かすワイン造りを徹底している。
同ファームは、町が建設した「屈斜路カルデラワイナリー」の指定管理者として24年から醸造を開始。初年度は2千㍑を生産し、今後は出荷量を1万㍑まで拡大することをめざす。原料のブドウは寒さに強い品種「山幸」で、同社が町内で借りている農地4㌶で収穫されたもの。赤・ロゼの通常ワインと、それぞれのスパークリングワイン、計4種類を展開している。








