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【もっと自慢しようよ新潟!④】五泉市・米農家8代目 稲餅瞬さん

2026年10月23日
     
稲餅瞬さん
金賞を受賞したレンコン
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レンコン「五泉美人」を未来へ


 阿賀野川や早出川が流れ、山から名水が湧く地、五泉市――。特産のレンコン『五泉美人』は、うまみと甘み、心地よい食感と圧倒的な白さを誇る。一年中水が確保できる木越地区が栽培の中心地。だが、今回訪ねたのは町屋地区。五

レンコン「五泉美人」を未来へ


 阿賀野川や早出川が流れ、山から名水が湧く地、五泉市――。特産のレンコン『五泉美人』は、うまみと甘み、心地よい食感と圧倒的な白さを誇る。一年中水が確保できる木越地区が栽培の中心地。だが、今回訪ねたのは町屋地区。五泉蓮根生産組合員で最も若い、稲餅瞬さん(29)がいるからだ。米農家8代目の瞬さんは、7代目父・泰行さん(55)と迎えてくれた。


○息子が早く自由になるようにとの親心 

 秋田県立大学で農業を、大学院で農業経営を学んだ瞬さんは、在学中のコロナ禍や家族の体調不良を機に実家の田んぼを手伝い始め、卒業後に就農、2023年に稲餅ふぁーむを設立した。しかし、米だけでは食べていけないことは泰行さんが一番知っている。赤字になれば公務員だった泰行さんの給料から補てんしてきた。「父親から、家を継げと洗脳されるように育った。息子が継いだので自分は自由になったが、瞬にはもっと早く自由になってほしい。経済的にも、生き方も…」と泰行さん。


 瞬さんが思い悩んでいたときに声を掛けてくれたのが組合の皆さんで、よい出会いだった。泰行さんも早期退職し、「息子が農業でちゃんと食べていけるように。もっとレンコンを知って、食べてもらいたい」と後方支援に全力を注ぐ。


○次代へ、未来へ、惜し げもなく伝えていく

 戦前に栽培が始まった木越のレンコン。1961年に最初の組合が発足、70年に現在の五泉蓮根生産組合に改称。2020年から組合とJAで、木越集出荷場のレンコンを『五泉美人』としてブランド化。さらに、新品種としての『五泉美人』も作り出した。近年まで試験田を設け、よい種を共有するなど組合全体で品質を高めてきた。


 そんな苦労と挑戦の知識を、組合の皆さんは惜しげもなく瞬さんに伝える。「最初は本当にやれるのか半信半疑ですよね。1年、2年と続けて、こいつは大丈夫と認めてもらったようです。トラクターを共同で使う権利を譲ってもらい、栽培のコツも教わった。皆さんの親切がなければ続いていなかった」。


 今年は県外の産地に組合員で視察に行った。「大きな声で言えませんが、改めて五泉のレンコンのよさを感じました。うちの、いいんだなって」。いやいや、大きな声で言っていいのでは。受け継がれるレンコンをもっと自慢しましょうよ。




 瞬さんのレンコンを24年野菜ソムリエサミットに出品したところ金賞を受賞。これを機に『五泉八代目レンコン』と命名。審査員が「洋食に合いそう。バター炒めで食べたい」「泥臭さが全くない」「うまみ、甘みがかむたびに出てずっと食べていたい」「甘みが強くデザートにできそう」と高評価。以来「金賞」にかけて泰行さんは金髪にしている。

 「最初は泥の中の、どの穴に植えるのかもわからなかった。今年の出荷は4反だが、来年は6反の予定で楽しみ。大変な仕事なので体調に気を付けながら続けたい」と話す。

 ▼稲餅ふぁーむのホームページはこちら



 (写真・文 フリーライター・大平マミ)

(次回は27年2月26日付)

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