ブドウの多品種栽培で直売所が大人気 吉備中央町・山本陽子さん
2026年09月04日
中山間地域で農業の未来を切り開く女性がいる。吉備中央町で(有)吉備高原ファームを率いる山本陽子さん(67)だ=写真。高齢化と担い手不足により農地の荒廃が進む中、山本さんは「農地は地域の生活の基盤。守らなければ未来はない」との信念を胸に、2
中山間地域で農業の未来を切り開く女性がいる。吉備中央町で(有)吉備高原ファームを率いる山本陽子さん(67)だ=写真。高齢化と担い手不足により農地の荒廃が進む中、山本さんは「農地は地域の生活の基盤。守らなければ未来はない」との信念を胸に、20年以上にわたり地域住民から委託された管理圃場を広げてきた。
山本さんが挑んできたのは、中山間地域でも顧客が足を運びたくなる農業経営の確立だ。早くから多品種栽培に取り組み、ブドウは72品種(現在42品種)、トウモロコシは57品種(今年10品種)を栽培してきた。
選べる楽しさが人気を呼び、期間限定の直売所は連日多くの客でにぎわう。特にトウモロコシの販売期には、品物を求めて開店前から行列ができ、静かな地域に「珍光景」が出現する。
さらに山本さんは、障がい者の就労支援を行う(一社)アグリネット加賀を設立。機械作業は同社のスタッフが、草取りや播種などの手作業は利用者が担う形で役割分担し農福連携を進めている。地域の担い手不足の解消に加え、働く場を生み出すことで地域福祉にも貢献している。「農地を守ることで誰かの働く場になり、地域の維持にもつながる」と山本さんは語る。
今年は新たにハーブ栽培にも挑戦する。作物の適性を見極めるには3年を要し、1年目は実験、2年目は検証、3年目で成果を探るという。
「挑戦し続けなければ農業の継続は難しい」と山本さん。地域で輝く女性農業者として、中山間地域の維持を願う活動は今も続いている。









