防風ネットで極早生ミカンの日焼け被害低減 県農業研究所紀南果樹研究室


御浜町にある県農業研究所紀南果樹研究室ではこのほど、青色防風ネットを用いた極早生ウンシュウミカンの日焼け被害低減対策技術を開発した。
近年の気温上昇に伴い、カンキツ果実の日焼け発生が問題となっており、対策として炭酸カルシウム水和剤の濃厚散
御浜町にある県農業研究所紀南果樹研究室ではこのほど、青色防風ネットを用いた極早生ウンシュウミカンの日焼け被害低減対策技術を開発した。
近年の気温上昇に伴い、カンキツ果実の日焼け発生が問題となっており、対策として炭酸カルシウム水和剤の濃厚散布が行われているが、降雨による効果の低下や白斑による果実の汚れなどの問題があった。このため、施設栽培で事例があり、手軽に入手できる防風ネットを活用した対策ができないかと研究に着手した。
3年をかけ、網目の大きさや色など試験を繰り返した結果、4㍉目の青色防風ネットで梅雨明けから9月までの間、樹木を被覆し遮光することにより、従来の薬剤を使った防止対策以上の効果を得られることが分かった。
また、被覆による果実の肥大や糖度、酸度など品質への影響は無く、被覆後に農薬散布を行っても薬剤の付着性に影響は認められなかった。生産農家の関心も高く、今年から活用農家数が増える予定だ。幅2㍍の防風ネットを2人で10㌃被覆する作業時間は約1時間20分程度。10㌃当たりの資材費は約4万円で、耐用年数を5年とすると1年当たり約8千円。従来の資材費(炭酸カルシウム水和剤3回散布)とほぼ同額となる。
同研究室では「初期にネット購入経費はかかるが、その後は毎年繰り返して使用できる。手間もさほどかからないことから、労力をかけずに日焼け対策をしてもらえれば」と期待している。
問い合わせは、三重県農業研究所紀南果樹研究室(☎0597・92・0008)まで。








