【ネーム&ブランディング④】社会的意義と生活提案の検証


前回にふれた「高度なネーミング方法」とは、次のような検証や作業を繰り返すことになる。
第一は社会的意義の検証だ。農畜産物(以下、商品)のブランド化に取り組む自組織や商品は、社会にとってどんな意義を持つのか、しっかり考えることである。
第二
前回にふれた「高度なネーミング方法」とは、次のような検証や作業を繰り返すことになる。
第一は社会的意義の検証だ。農畜産物(以下、商品)のブランド化に取り組む自組織や商品は、社会にとってどんな意義を持つのか、しっかり考えることである。
第二は特性や提案の検証だ。商品の素材や生産に関わる特性、伝承や歴史、商品を通じた消費者への生活提案。これらについてもきちんと自問自答することである。
こうした二つの検証で、答えが何も見つからないようならブランド化など断念した方が良い。後々、広報で必要になる「ネーミングの由来」に関して論理的な説明ができなくなるからである。
逆に漠然としていながらも何らかの答えが得られるようなら、次はそれらのイメージを一つずつさまざまな分野に例えて言葉にする「ネーミングの言葉探し」へと進む。
地名、国名、時代、文化…などあらゆる分野に例えてみたら、どんな言葉になるかを想像していく作業で、それだけでも100くらいの候補名が浮かんでくるはずだ。
そして、その中に適切な候補名があったなら、そのまま固有名称にしても良いし、海外風にしたいなら英語や仏語など外国語に転換しても良い。
一方、その候補名だけでは「単純すぎる」、あるいは「捨てがたい候補名が数種ある」という場合は「合体・反転・削除・変換」というアレンジを同時進行で加えてみるような作業へと進む。
「合体」とはいくつかの候補名を組み合わせてみる。「反転」とは候補名の順序を逆にしてみる。「削除」とは不要と思われる文字を削る。「変換」とは候補名の文字を漢字・ひらがな・カタカナ・ローマ字など自由自在に変換してみる――といったような技法だ。
例えば、真夏と夜のイメージから言葉探しで「葉月」と「宵」が候補名に浮かんでいたとしたら――この二つを合体して「葉月の宵」。次は反転して「宵の葉月」。さらに削除で「の」をカットして「宵葉月」。最後の変換で「宵」をローマ字にして「YOI-葉月」――といった具合になる。
こうした作業を繰り返すことで、かなり独創的な名称が考案できるようになるはずだが、実際にはこれらに加えてさらに留意してほしいことがいくつかある。その点は次回に解説していきたい。
(つづく)
事業戦略構築研究所AX 代表 髙木響正








