【ネーム&ブランディング⑤】音感の印象と名称由来に留意
「言葉探し」から「合体・反転・削除・変換」へと進み、候補名が考案できたら「最後の詰め」として留意してほしい点がある。その第一は母音の「音感」だ。
日本人は、感覚的に受け止める母音の「音感」に、表で示したような印象を持つとされている。
また
「言葉探し」から「合体・反転・削除・変換」へと進み、候補名が考案できたら「最後の詰め」として留意してほしい点がある。その第一は母音の「音感」だ。
日本人は、感覚的に受け止める母音の「音感」に、表で示したような印象を持つとされている。
また、濁音(が行・だ行・ば行)や破裂音(ぱ行)
が混じると、男性的で勇壮な印象を感じるようで、例えば、太平洋戦争中の著名な「大本営発表!」というフレーズ…実際に発音してみれば、軍隊調の強い言葉に聞こえてくるはずだ。
それから「さ行・ら行の音が混ざると日本人には心地よく聞こえる」という説もあって、言われてみれば確かに、往年の日本車の名称には大方、この「さ行・ら行」の音が混じっていた。
ともあれ、こうした「音感」から受ける印象は、文面にしただけではわからないから、候補名を考案したら必ず口で発してみて、ブランド化しようとしている商品にふさわしい印象になるかどうかを検証してほしい。
第二の留意点は、マスコミ発表などで名称の由来を問われた際、「きちんと辻褄が合うメッセージが作れるか」という課題になる。
ここで重要になるのが、事業体やブランド化の社会的意義、商品・生産に関わる特性、伝承や歴史、消費者への生活提案などで、これらの価値観と固有名称との整合性がとれているかどうかが問われてくるから、この点もしっかりと検証してほしい。
さて、以上が基本的に留意すべき点であるが、あと二つばかり、補足として加えておこう。
一つは、ブランド化する商品が単発に留まるならいざ知らず、将来的には姉妹商品もシリーズ化していく構想がある場合は、「何らかの法則」を前提に最初の名称を考案し、そのアレンジで姉妹商品の名称も作れるよう工夫しておくことだ。
例えば、最初の名称を「初夏の結」なら、次は「初秋の絆」や「初冬の和」と続くようにしておくような発想である。
それからもう一つ。画数判断することもお勧めしたい。筆者も当初は信じていなかったが、過去にネーミングしたものを画数判断すると、「凶」と出た名称は、なぜか事業体や商品と無関係の外部的な事情が重なって、不思議と混乱・低迷する運命をたどっている。
迷信と笑う人がいるかもしれないが、一応、老婆心まで(苦笑)。
(つづく)
事業戦略構築研究所AX代表 高木響正









