Home

地方版

北海道・東北

北海道

異業種から挑戦 子育てと両立、「ミニトマト栽培」への情熱 砂川市・池田愛莉さん

2026年05月29日
     
研修に励んだ関尾会長(左)のハウスで「農閑期には子どもたちを海外旅行へ連れて行けるような、強い経営にしたい」と夢を語る池田さん
No items found.

 「2人の息子との時間を大切にしたい」と語るのは、砂川市の池田愛莉(あいり)さん(41)。同市の地域おこし協力隊員としての2年間の活動を経て、2024年に就農を果たした。ビニールハウス3棟、10㌃でミニトマト栽培に汗を流している。

 鹿児島県

 「2人の息子との時間を大切にしたい」と語るのは、砂川市の池田愛莉(あいり)さん(41)。同市の地域おこし協力隊員としての2年間の活動を経て、2024年に就農を果たした。ビニールハウス3棟、10㌃でミニトマト栽培に汗を流している。

 鹿児島県出身の池田さんは、短大進学を機に来道。農業とは無縁のキャリアを歩んでいたが、第1子の出産後に転機が訪れた。当時住んでいた恵庭市の農場でパート勤務を経験し、農業の魅力に触れたのだ。「育児に追われる中で、農作業が心のリフレッシュになった」と当時を振り返る。

 離婚を機に「農業で自立したい」と決意。単身での就農を受け入れる砂川市に22年に移住して、2年間、地域おこし協力隊員として研修に励んだ。

 指導にあたった同市農業委員会の関尾一史会長(61)は「男性以上に熱心に質問してくる。地域の農地を守るためにも、彼女のような意欲ある人材は宝だ」と太鼓判を押す。栽培技術だけでなく、雇用管理などの経営ノウハウも、関尾さんとその家族から吸収した。

 私生活とのバランスを重視してミニトマトを選んだ。「息子たちの部活動などで急な用事ができても、キュウリなどに比べれば収穫作業の融通が利く。女性一人でも扱いやすい重量なのも決め手だった」という。

 就農2年目には収穫量が伸び悩んで壁にぶつかったが、「厳しさを知るとともに、面白さを再認識した」と前を向く。「国の補助金の最終年となる今年こそが本当の勝負」と表情を引き締める。子育てが落ち着けばハウスを10棟まで拡大し、経営を安定させる計画だ。

 砂川市では13年度から合計37人の地域おこし協力隊を任用し、「商店街の活性化」や「スポーツを通じた健康づくり」などの隊員活動を支援してきた。20年度から始まった「農作業支援」分野では、これまでに6人が任期を終え、このうち、池田さんを含む4人が現在、市内で営農している。市農政課が中心となって、実績のある農家を協力隊員の研修先としてマッチングする体制を整えている。また、市では、就農後の農地の賃借料や機械・施設などへの助成金を交付し、経営を支援している。

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます