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【農業最前線】フィンガーライムの果実生産に力 中平豊実さん

2026年04月03日
     
仲平豊美さん(左)と後継者で長男の翼さん
フィンガーライムの実
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「ライフスタイルの変化で花の消費が低迷する中、花の生産を減らし、フィンガーライムの果実生産に力を入れている」と話す仲平園芸代表の仲平豊実さん(50)は、高森町で花きと果実の施設栽培を行っている。

 フィンガーライムは、オーストラリア原産の柑橘

「ライフスタイルの変化で花の消費が低迷する中、花の生産を減らし、フィンガーライムの果実生産に力を入れている」と話す仲平園芸代表の仲平豊実さん(50)は、高森町で花きと果実の施設栽培を行っている。

 フィンガーライムは、オーストラリア原産の柑橘系の一種で、耐寒性はマイナス5度程度。ビタミンC、ポリフェノール、ミネラルが豊富で、健康維持のための「スーパーフード」と呼ばれている。果肉が粒状で食感も良く、「森のキャビア」とも言われている。

 日本ではまだ流通量は少ないが、仲平さんは、14年前から国内でいち早く試験栽培を始めて自ら栽培技術を確立した、国内生産の第一人者である。

 「フィンガーライムを取り入れてから、経営も安定し、後継者も入ってくれるようになった」と話す豊実さん。後継者である長男の翼さん(27)は、SNSやメルカリなどの販売ツールを使ってレモンやブラッドオレンジなども消費者と直接取引を行う予定だ。

 フィンガーライムは他の柑橘類と違い、搾りだした際に果汁が出ずに丸い果肉(さじょう)が出るのが特徴。和食・洋食など幅広いジャンルの高級食材として利用されている。高級レストランからも注文が増えており、都内の飲食店に直接売り込みにいくこともあるという。

 また、豊実さんは、オーストラリアの生産者から苗木を輸入し、品種が異なる苗木を8年の年月をかけて品種を確定させた。これから生産を始める農家の栽培指導や講習会も開催し、生産者の育成にも努めている。



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