【現場で使える!研究成果】ブロッコリー茎葉残渣のすき込み 後作バレイショで3割減肥
2026年09月25日
ブロッコリーは長崎県の露地野菜において、バレイショに次ぐ作付面積を占める重要品目だ。
ブロッコリー栽培では花蕾のみを収穫するため、収穫後の茎葉残渣はそのまま土壌へすき込まれることが多い。しかし、これらの残渣には多量の養
ブロッコリーは長崎県の露地野菜において、バレイショに次ぐ作付面積を占める重要品目だ。
ブロッコリー栽培では花蕾のみを収穫するため、収穫後の茎葉残渣はそのまま土壌へすき込まれることが多い。しかし、これらの残渣には多量の養分が含まれていることから、後作の施肥設計に活用できる可能性がある。そこで、秋作ブロッコリーの茎葉残渣をすき込み、その後に春作バレイショを栽培する作付け体系において、残渣の肥料効果と減肥の可能性を検討した。
試験では、収穫後のブロッコリー茎葉残渣をフレールモアで細断し、ロータリ耕うんにより土壌へすき込んだ。その結果、すき込み1カ月後の土壌では無機態窒素含量が増加し、残渣由来の養分供給が確認された。残渣すき込み後1カ月経過してから春作バレイショを植え付けたところ、慣行施肥量に対し3割減肥としても、上いも重は1㌃当たり364㌔となり、慣行区の1㌃当たり337㌔と同等以上の収量を示した。また、上いも個数も慣行区と同程度であったことから、ブロッコリー茎葉残渣の肥料効果を利用することで、後作バレイショにおける3割程度の減肥が可能であることが示された。
ただし、残渣の分解初期には揮発性物質の発生などにより作物の生育が抑制されるおそれがある。そのため、バレイショの植え付けは残渣すき込み後すぐには行わず、少なくとも1カ月以上の腐熟期間を確保することが必要。
(長崎県農林技術開発センター 畑作営農研究部門 中山間営農研究室渡邊 亘)










