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熊本県農業経営・就農支援センター事例② 福岡・八女市 安達康朗さん

2026年04月24日
     
4月から音楽教室に通い始め、ピアノ演奏に挑戦している安達さん
玄関先には、ホームセンターの園芸教室で習った寄せ植えが並ぶ
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 福岡県八女市の安達康朗さん(66)は「花と、音楽と、笑顔いっぱいの三つを目標に第二の人生をスタートできた」と笑顔を見せる。

 安達さんは支援センターのサポートで、第三者への経営継承を実現。菊池市旭志で経営していた茶園6㌶と茶工場や事務所、機

 福岡県八女市の安達康朗さん(66)は「花と、音楽と、笑顔いっぱいの三つを目標に第二の人生をスタートできた」と笑顔を見せる。

 安達さんは支援センターのサポートで、第三者への経営継承を実現。菊池市旭志で経営していた茶園6㌶と茶工場や事務所、機械類一式を、農業法人へ継承し、今年2月にすべての手続きを終えた。

 茶生産は、昭和の高度成長期に安達さんの父親が八女のすべての農地を整理し、旭志に入植。竜門ダムの水利に恵まれた農地で始めたもの。長男の安達さんは静岡で茶業を学んだ後、20歳から66歳までの45年間余り、自宅のある八女から旭志へ通いながら営農を続けた。

 「チラシを見ていなければ、この継承にはつながらなかった」と振り返る。2024年7月、菊池市農業委員会の窓口で継承に関するチラシを手にし、翌日には支援センターへ相談。経営情報をデータベースに登録した。SNSを活用した情報発信で継承希望者を募集。オンライン面談には全国から27人の応募があり、現地視察や面談を重ね、継承者を決めた。

 安達さんは娘二人の父親。「跡取りはいない。自分の代で農業を終える」と、30代の頃から「どのように終わりにするか」を意識し、60代での継承を見据え、計画的に経営を続けてきた。「漠然と年を重ねるのではなく、継承を考えるなら、早めの準備が重要」と強調。「情報発信や手続きは個人では難しいが、支援センターの手厚い伴走支援で安心して進めることができた」と話した。

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