Home

地方版

中国

岡山

シャクヤクを新たな特産品へ 井原市・森本潔さん

2026年05月29日
     
No items found.

 井原市ではシャクヤクの花が咲き誇る季節となった。その中心となっているのが、JA晴れの国岡山・同市薬用作物部会の会長を務める森本潔さん(前同市農業委員会会長)だ=写真。かつては葉タバコ農家だったが、転作を機に県立農業大学校で植物生理学を学び

 井原市ではシャクヤクの花が咲き誇る季節となった。その中心となっているのが、JA晴れの国岡山・同市薬用作物部会の会長を務める森本潔さん(前同市農業委員会会長)だ=写真。かつては葉タバコ農家だったが、転作を機に県立農業大学校で植物生理学を学び花農家へ転身し、サクラ、バラ、シャクヤク、リンドウなどを栽培。いまや自らを「令和の花咲か爺さん」と名乗る。

 森本さんはシャクヤクを同市の新たな特産品として育て上げることに挑んでいる。同市では2015年から耕作放棄地で薬用シャクヤクの栽培が始まり、現在は約80㌃にまで拡大。森本さんはその中心的存在として、栽培技術の確立や販路づくりに奔走してきた。

 シャクヤクは観賞用としての美しさに加え、根が漢方薬の原料として高い価値を持つ。同市でしか栽培が認められていない品種「べにしずか」は4年かけて育てられる希少な薬用シャクヤクで、品質の高さから大手化粧品メーカーにも採用されている。

 森本さんは「井原をシャクヤクのふるさとにしたい。花と根の両輪で地域を元気にしたい」と語る。シャクヤク畑では花の出荷だけでなく、花摘み体験ツアーなど観光と結びついた取り組みも進み、地域の新たな魅力として注目を集めている。

 同市の未来にシャクヤクの大輪がさらに広がっていきそうだ。

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます