リスク管理と先進技術への投資で経営強化へ 熊本市・林田徳久さん

2026年08月28日
     
関東・関西への出荷に向け収穫を待つ麗妃を前に立つ林田さん
25年8月の豪雨災害の被害状況(林田さん提供)
地震の数日前に高設架台に施したスリット鉢の支え
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 熊本市南区の林田農園は約1.1㌶で大玉トマト「麗妃」を栽培。


 代表の林田徳久さん(47)は、東日本大震災を機に実家のトマト経営を継ぐ決意を固め、2016年4月に家族でUターン。直後に「平成28年熊本地震」で被災したこともあり、一部を耐候性

 熊本市南区の林田農園は約1.1㌶で大玉トマト「麗妃」を栽培。


 代表の林田徳久さん(47)は、東日本大震災を機に実家のトマト経営を継ぐ決意を固め、2016年4月に家族でUターン。直後に「平成28年熊本地震」で被災したこともあり、一部を耐候性ハウスへ更新し強化。環境制御技術を取り入れたスマート農業を導入するなど、災害に強い経営づくりに取り組んできた。


 しかし、昨年8月の豪雨ではハウス内に20㌢を超える浸水が発生し、収益も大きく減少した。袋培地の苗は全滅。袋を支える架台の発泡スチロールも散乱し、処分にも苦労した。


 復旧に向け、申請期間がわずか1カ月という県の災害復旧事業に自ら書類を整えて申請。袋培地栽培から全面高設化への転換を図った。排水用の樋も整備し、培地への浸水リスクを減らし、保温性や排水性を高め、病害の軽減と収量・収益の向上へつなげる。また、今年4月にスリット鉢の転倒防止の支えを設置していたことが功を奏し、今回の熊本地震の被害は最小限に抑えることができた。


 3月に定植したハウスでは現在、猛暑対策として遮熱材や送風を取り入れ、夏越えの長期採りによる収益向上をめざしている。


 今期作で全面復旧、さらに5年後の経営黒字化を見据える林田さんは「考えられるリスクは全てつぶしていく。リスク管理の徹底が大切」と語る。度重なる災害を経験し、豪雨という逆境を、先進技術への投資と経営強化へつなげる挑戦が続いている。

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