【にいがたの農地を歩く⑬】新潟市江南区・木津みずほ生産組合


農業法人の世代交代には主に「役員の子弟が継承」と「従業員からステップアップ」の2タイプがある。新潟市江南区の(農) 木津みずほ生産組合代表理事の櫻井貴志さん(54)は後者の一人だ。2025年2月に前代表の坪谷利之さん(67)から経営を引き
農業法人の世代交代には主に「役員の子弟が継承」と「従業員からステップアップ」の2タイプがある。新潟市江南区の(農) 木津みずほ生産組合代表理事の櫻井貴志さん(54)は後者の一人だ。2025年2月に前代表の坪谷利之さん(67)から経営を引き継いだ。
新潟市中央区出身の櫻井さんは、大学卒業後に他産業で働いていたが、稲作農業を志し、東京で開かれた「UターンIターンフェア」で坪谷前代表と出会い、00年5月に同組合に就職した。事務担当以外は組合員しかいない法人の中で、現場で働く従業員採用は櫻井さんが初めてだった。法人設立当初から冬期に「もち加工」を行っていたことから通年雇用が可能だった。
転機はすぐに訪れた。02年に組合員が一人引退するタイミングで櫻井さんは出資して役員となった。「うれしかった。ここで骨を埋めるしかないと思った」と櫻井さんは当時を振り返る。それ以降代表の右腕として組合を切り盛りしてきた。
同組合は1986年4月に坪谷さんの父親が中心となって近隣稲作農家9戸で設立した。年月が経つとともに設立メンバーは引退し、坪谷さん以外には家族が継承する者もおらず、今では櫻井さんと同様に20代、30代の従業員が組合員となって役員として経営の一翼を担う。
現在経営規模は63㌶。今後も規模拡大が予想される。「年齢構成を見据え計画的に従業員を採用し育てたい」と語る櫻井さん。県農業会議などが主催する「新規就農・就業マッチングフェア」にも常に出展するなど人材を発掘し経営の維持・発展を進めていきたいと考えている。








