6次化に活路見いだす 宇城市・片山鉄治さん頼子さん

2026年08月28日
     
片山農園の看板前に立つ片山さん夫妻
子どもたちも片づけを手伝った(インスタグラムより)
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 宇城市小川町でショウガを生産するジンジャーライフ・片山農園の片山鉄治さん(45)と妻の頼子さん(39)。昨年8月11日未明、事務所の横を流れる砂川が氾濫。腰まで水に浸かりながら子どもたちや犬猫を作業場の2階に避難させ、明るくなるまで外を見

 宇城市小川町でショウガを生産するジンジャーライフ・片山農園の片山鉄治さん(45)と妻の頼子さん(39)。昨年8月11日未明、事務所の横を流れる砂川が氾濫。腰まで水に浸かりながら子どもたちや犬猫を作業場の2階に避難させ、明るくなるまで外を見続けた。 自宅は床上浸水、作業場や保冷庫も被災し、車や機械など生活や営農に必要なものの大半を失った。数多くのボランティアが駆け付け、「たくさんの方に助けられ、感謝しかない」と夫妻は振り返る。


 ショウガ根茎腐敗病予防のためのローテーション圃場を含め多くの圃場も被災。経営面積2㌶のうち、今年生産できるのは約40㌃に減少。復旧しても雨のたびに圃場が崩れ、「モチベーションを保つのが一番大変だった」と語った。従業員を育成するための「雇用就農資金」を活用する片山さんは、従業員とその家族の生活も守るため作業場の復旧を最優先した。


 「最悪を想定して備えていれば復旧できる。自分の役割を果たしていくだけ」と語る片山さん。被災前の状態に戻るには5年はかかると判断して、水害を機に6次産業の導入を決めた。素材にこだわったシフォンケーキや自家製ジンジャーエールを提供する店舗づくりに着手。しかし、今度はオープン3日前の7月28日、令和8年熊本地震が発生。店舗も大きな被害を受け延期となった。


 それでも夫妻は、発災翌日から、避難所でシフォンケーキを提供。さらに、断水が続く地域に生活用水や潅水用に、井戸から()み上げた水をタンクで配送。「恩送り」の精神で周囲を支えている。


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