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日本茜の色彩・文化を後世に 忠岡町・杉本一郎さん

2026年07月03日
     
リンゴ箱内で日本茜を栽培。「根が下に伸びやすく、木製なので水分を含みやすいのも良い」と杉本さん
日本茜の多様な色彩で表現された夕暮れの「茜空」(制作は京都府の桐織物工場)
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 忠岡町の杉本一郎さん(74)は、つる性の多年草「日本(あかね)」の栽培と魅力発信に取り組んでいる。


 繊維会社に勤めていた杉本さんは、日本古来の()色を生む日本茜の色彩と文化が忘れられつつあることに危機感を抱いていた。2009年、滋賀

 忠岡町の杉本一郎さん(74)は、つる性の多年草「日本(あかね)」の栽培と魅力発信に取り組んでいる。


 繊維会社に勤めていた杉本さんは、日本古来の()色を生む日本茜の色彩と文化が忘れられつつあることに危機感を抱いていた。2009年、滋賀県守山市の野洲川河川敷で自生株を見つけたのを機に栽培を開始。栽培の教本もない中で試行錯誤を重ねながら、同町内のほか、隣接する岸和田市や和泉市の遊休農地も借り受け、現在は約50㌃で栽培する。


 また、泉州地域で盛んな毛布やタオルなどの繊維産業とも連携。昨年には大阪製ブランド製品の生産者として大阪・関西万博にも出展し、国内外の来場者に向けて染色作業を実演した。


 杉本さんは、日本茜の色を古来の緋色だけでなく、黄や(だいだい)、桃色など多彩な色が重なり合う「茜空」として表現している。


 「大事なのは温故知新。未来に日本茜を残すため、固定観念にとらわれない多様なアプローチで魅力を発信していきたい」と話す。

(沼田湧悟)

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