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町とJA、関係機関が強力タッグ 和寒町地域担い手育成センター

2026年10月16日
     
ハウス内で作業に励む田中さん(手前)と岩本さん
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 和寒町とJA北ひびき(本所=士別市)和寒基幹支所が共同で運営する「和寒町農業活性化センター 農想塾(のうそうじゅく)」が、地域農業の持続的な発展を支えている。1996年の設立から今年で30年目を迎え、これまでに後継者育成研修を修了した2

 

 和寒町とJA北ひびき(本所=士別市)和寒基幹支所が共同で運営する「和寒町農業活性化センター 農想塾(のうそうじゅく)」が、地域農業の持続的な発展を支えている。1996年の設立から今年で30年目を迎え、これまでに後継者育成研修を修了した21人が町内の主力農家へと成長を遂げてきた。


 同センターは、農業後継者の育成、土壌診断、気象・農業情報の迅速な発信という三つの主要な役割を担ってきた。近年は後継者不足に対応するため、同センターが事務局を担う「和寒町地域担い手育成センター」が2022年7月に設立され、地域おこし協力隊の制度を活用して町外からの新規就農希望者の受け入れ・育成に注力している。


 町・農業委員会、JA、上川農業改良普及センター士別支所、北海道指導農業士などで構成される担い手育成センターでは現在、2人の協力隊員がハウスでの育苗から収穫・出荷まで一連の技術習得に励んでいる。メインのミニトマト栽培では、見た目の美しさやヘタの取れにくさなどを考慮して品種を変更。工夫を重ねた結果、収量が以前の倍以上に増えたという。トマトの出荷終了後は土壌分析を経て冬季間の小松菜の栽培に取りかかるなど、ハウスの有効活用と高品質生産に向けた試験的な取り組みを続けている。


 本州の機械メーカーから転職し、24年3月に着任した田中匠さん(27)は、第三者からの経営継承を視野に、センターでの実習と並行して町内農家のもとで現場研修を進める。「一連の流れを学びつつ、自動給水などのスマート技術も取り入れて作業の省力化を図り、持続可能でもうかる農業をめざしたい」と意気込む。


 今年5月から研修を始めた岩本卓也さん(34)も「充実した施設や手厚いサポート体制が整った恵まれた環境。技術を確実に習得し、地域に根を張りたい」と前を見据える。


 同センターのカリキュラムはハウス内の基本技術習得にとどまらず、北海道指導農業士など町内4軒の協力農家での現場研修を組み込んでいる。


 カボチャやキャベツなど地域特有の作物での実習を通じ、多角的な技術習得と地域住民との信頼構築を図るのが狙いだ。関係機関が一体となった支援のもと、地域に定着する未来の担い手育成に大きな期待が寄せられている。

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