【われらの農業委員・推進委員186】北上市農業委員・八重樫重喜さん


北上市農業委員会(高橋清久会長、農業委員18人、農地利用最適化推進委員30人)の八重樫重喜農業委員(47)=写真=は2025年4月に農業委員に就任し、現在1期目を務めている。
22年4月、親の高齢を機に、実家の田を受け継いだ。周囲で離農
北上市農業委員会(高橋清久会長、農業委員18人、農地利用最適化推進委員30人)の八重樫重喜農業委員(47)=写真=は2025年4月に農業委員に就任し、現在1期目を務めている。
22年4月、親の高齢を機に、実家の田を受け継いだ。周囲で離農が進む現状を目の当たりにし、地域の農地を守ることと自身の農地の規模拡大を見据えて就農し、現在は26㌶を耕作している。
農業委員になったきっかけは前任者の「10年、20年先を見据え、次世代の担い手を委員として招きたい」という思いを受け、地域で数少ない40代の認定農業者としてできることがあればと考えて引き受けた。
就任後、委員活動の中で実感するのは、想像以上に離農が進んでいることだ。農地パトロールの際、前年まで作付けされていた田が不作付地になっていたり、市外在住の人が相続してそのまま放置されている農地の多さに胸を痛めている。
遊休農地を減らすため、相談を受けた田を自ら引き受けることも多い。「農業委員という立場があるからこそ、地域の方からも気軽に相談されやすい」と語る。
遊休農地解消に向けた農地と耕作者のマッチングでは、農地ナビを使って遊休農地に隣接した農地の耕作者を検索して相談したり、地域の集まりでの会話から引き受けてくれそうな人を探したりと、人とのつながりを大切にしながら情報収集を行っている。
「社会情勢に左右されやすく、手間がかかる一方で安定収入が見込めないため若手が参入しにくい」と農業の課題を挙げるが、委員活動の中で意欲ある若者の台頭も感じている。「そうした人たちが参入しやすい条件や環境を整えることが自身の役目」と語る八重樫委員は、地域農業の未来を見据え、現場目線での活動に奮闘している。
(北上市農委会・薄衣智之情報員)








