AI技術融合、伝統の畜産を未来へつなぐ 四万十市・横山大河さん
2026年09月04日
四万十市西土佐地区にある㈱横山畜産は、清流四万十川の中流域に位置し、豊かな自然環境のなか、約280頭のブランド牛「四万十牛」の飼育を行っている。
牧場主の横山大河さん(35)は、自らが県内外から目利きした未経産黒毛和牛を導入し、約18カ月
四万十市西土佐地区にある㈱横山畜産は、清流四万十川の中流域に位置し、豊かな自然環境のなか、約280頭のブランド牛「四万十牛」の飼育を行っている。
牧場主の横山大河さん(35)は、自らが県内外から目利きした未経産黒毛和牛を導入し、約18カ月、手塩にかけて育てている。年間約100~200頭ほどしか出荷されない希少さで、脂の甘みとうま味が評価され数々の共進会で最優秀賞に輝いてきた。
19歳で家業を継いだ大河さん。家業を身近に見て育ってきたため、「嫌いじゃないから、ずっとこの仕事をやると思っていた」と語る彼が見据えるのは、畜産業の未来だ。伝統の技に「AI技術」を融合させる経営へと舵を切った。
ヒノキのおがくずを敷く環境づくりに加え、県外市場での同業者との情報交換を契機に、県内でいち早く「AIチップ」を導入。牛の咀嚼や「起立」「座る」「歩く」といった行動を24時間デジタル管理し、個体ごとの状態を正確に可視化した。最悪の場合は死に至る体調不良の前兆である「起立不能(転倒)」を未然に防ぎ、導入後の事故は一度も発生していない。
生産された肉は、弟の横山元紀さんが営む「横山精肉」で加工・販売され、多くのファンを魅了する。市場にめったに出回らない幻の味の裏には、兄弟の絆と、最新技術で四万十牛の品質を次世代へつなぐ大河さんの情熱がある。









