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【にいがたの農地を歩く⑫】「球根から育てる楽しさ知って」胎内市・チューリップ産地

2026年05月22日
     
チューリップへの思いを語るチューリップコレクターの芳垣さん
掘り取りコーナーで来場者にポイントを説明するJA北新潟の遠山さん(右)
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 県内有数のチューリップ切り花と球根の産地・胎内市の人気イベント「胎内チューリップフェスティバル」を訪れ、産地の今をJA北新潟園芸課の遠山武弥さんに話を聞いた。

 現在、胎内市のチューリップ球根生産農家は切り花専門も含め15軒。かつては50軒

 県内有数のチューリップ切り花と球根の産地・胎内市の人気イベント「胎内チューリップフェスティバル」を訪れ、産地の今をJA北新潟園芸課の遠山武弥さんに話を聞いた。

 現在、胎内市のチューリップ球根生産農家は切り花専門も含め15軒。かつては50軒ほどあったが、高齢化と労働力の確保などの問題で近年生産者が減少した。

 遠山さんは産地の特徴として2点を挙げる。ひとつは連作障害を回避するためにニンジンや葉たばこ農家と1年ごとに圃場を交換していることだ。これは昔から行われている農家の知恵だ。

 もうひとつは輸入球の価格が高騰する中で、切り花については自家(じか)(だま)を使いコスト低減を図っていることだ。球根から切り花までを生産する胎内市ならではの特徴だ。

 「消費者に球根から育てる楽しみを知ってほしい」と遠山さんは語る。フェスティバルで球根部会が設置する「掘り取り体験コーナー」の狙いもそこにある。10本500円で好みの花が咲くチューリップを球根ごと掘り取って持ち帰り、花が終わった球根を太らせ、翌年に花を咲かせてもらおうというもの。毎年「咲いたよ」と言う声を聞くと担当者も喜びを感じる。

 フェスティバル会場の一角にある品種展示圃場では、千葉県在住のチューリップコレクター芳垣航輔さん(35)が、2018年から胎内市の生産者の協力で進める「チューリップ品種保存計画」の1400品種の中から1千品種が展示され、来場者の目を奪う。

 「展示を見て球根から育ててみようという若い人が増えてほしい」と話す芳垣さんは「品種保存計画」への賛同者を求め、SNSなどを通じて情報を発信する。

 胎内市を選んだポイントを芳垣さんに尋ねると「〝がんばっているね〟と声をかけ、見守ってくれている人の温かさです」と笑顔で答えてくれた。

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