【信州の風㉝】3代続く果樹農家・山戸敬太さん
【プロフィル】
やまと・けいた、1996年、山ノ内町出身。3代続く果樹農家。
須坂園芸高校から長野県果樹実科研究科に進み、県の果樹試験場勤務の後、26歳で就農。
2025年長野県のうまいくだものコンクールで県知事賞受賞(りんごの部秋映)。
【プロフィル】
やまと・けいた、1996年、山ノ内町出身。3代続く果樹農家。
須坂園芸高校から長野県果樹実科研究科に進み、県の果樹試験場勤務の後、26歳で就農。
2025年長野県のうまいくだものコンクールで県知事賞受賞(りんごの部秋映)。
リンゴは200㌃の土地にサンふじ、つがる、秋映、ムーンルージュなどを栽培。
ブドウは父親が担当でシャインマスカットなど70㌃。
趣味は仕事終わりのゴルフ。
―友だちのお母さんから、もらった赤果肉リンゴを食べた時、こんなにすごいリンゴがあるんだ――と感動した。その時から、新しいリンゴの品種を生み出す「育種家」になりたいと思った。
―納得のいくリンゴを作るには、環境、水、消毒などすべてがうまくいかないとならないが、特に剪{{せん}}定{{てい}}には力を入れている。温暖化に対して人ができることは微力だけれど、人間と同じで木を健康な状態にしておくことが大切。
―後継者不足で自分ができることは、自分がそうしてもらったように、後輩に、リンゴ栽培っていいな、すごい畑だな、と感動してもらえるような仕事を見せていくことかなと思う。
―リンゴの生産量の減少も課題だが、生産者が作りやすく、日持ちのする、ふじに匹敵する新品種を生み出せたら、もっとリンゴの生産量を増やすこともできるのではないかと考える。「品種に勝る技術なし」という言葉がある。シナノスイート、シナノゴールドは、リンゴ産業の時代を変えたと思う。いい品種には時代を変える力もある。今年で30歳になり、育種家の仕事にも目を向けたい。
―長野県果樹試験場の先生方や赤果肉リンゴの生みの親でもある吉家一雄さんなど、師匠にも恵まれとても幸運だ。だからこそ、質の悪いリンゴは作れない。それは、例えば、ムーンルージュ(代表的な赤果肉リンゴ)のブランド価値も下げることになるから。
―朝起きると、畑に行ってリンゴの顔が見たくなる。師匠の畑で味わった感動を忘れずに、自分で食べて感動できるリンゴを作り続けたい。
(取材・文=フードジャーナリスト 浜このみ)









