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農委活動の道しるべ

農地と太陽光発電の共存について考える⑧ 弁護士・岩崎紗矢佳

2026年07月24日

 営農型太陽光発電設備は、単管パイプで組まれた架台に太陽光パネルを固定する藤棚式のものが一般的なイメージではないだろうか。これは、まさに簡易な構造で、容易に撤去できる支柱を立てて上部空間に太陽光パネルを設置するという定義どおりの営農型太陽光

 営農型太陽光発電設備は、単管パイプで組まれた架台に太陽光パネルを固定する藤棚式のものが一般的なイメージではないだろうか。これは、まさに簡易な構造で、容易に撤去できる支柱を立てて上部空間に太陽光パネルを設置するという定義どおりの営農型太陽光発電設備である(むしろ、これを念頭に定義されていると思われる)。


 もっとも、現在は、設備もさまざまである。筆者が視察した中では、藤棚式でも、パネル幅が狭いもの、パネル角度を変えられるものなど、太陽光が農地に当たる割合や時間などを調整できるものがあった。また、T字型といえばよいか、真ん中に一本支柱があり、その上に水平に大きなパネルが乗っているものもあった。これは藤棚式と異なりパネル間に隙間はなく、それらのパネルは一体として水平方向から最大90度ほど傾きを変え垂直にできる。垂直にすればパネルの高さを超える機械も稼動できる。角度をその中間に設定することもでき、その時々の栽培状況や太陽の位置、風の強さなどを考慮して最も効率的な角度に調節することができる。ほかに、そもそも最初からパネルを垂直に設置するタイプのものもある。


 いくつか紹介したが、このような設備を勧めようとしているわけではない。営農型太陽光発電設備は、日々進化しており、過去には課題とされていたことが技術革新などにより解消されたり、逆に、設備が重量化すれば単管パイプでは強度が不足するなど、これまでは比較的容易にできたことができなくなったりする可能性もある。現場は刻々と変わっていることを伝えたいのである。


 一時転用許可の判断(意見)は、過去の例にとらわれず、現地を見てフラットな視点で要件を満たすか確認していってほしいし、現場の個別の営農状況の見極めは、農業委員会だからこそできる、そして、農業委員会にしかできない専門性の高いものであると思う。権限移譲されていない農業委員会であっても、その専門性を活かした意見を堂々と具申してほしい。

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