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水稲 みなもさやか、秋はるか(農研機構)

2026年06月12日
     
秋はるかの草姿(中央の4列)
みなもさやかの玄米
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 温暖化による登熟期の高温は、玄米が白く濁る白未熟粒を引き起こし、米の検査等級の低下原因になる。今後、温暖化がさらに進むと高温耐性品種の作付面積が拡大すると考えられる。気候変動に適応するため、農研機構は高温や病害虫に強い水稲の品種「みなもさ

 温暖化による登熟期の高温は、玄米が白く濁る白未熟粒を引き起こし、米の検査等級の低下原因になる。今後、温暖化がさらに進むと高温耐性品種の作付面積が拡大すると考えられる。気候変動に適応するため、農研機構は高温や病害虫に強い水稲の品種「みなもさやか」と「秋はるか」を開発、育成した。

◇「みなもさやか」

 西日本地域の主力品種「ヒノヒカリ」の後継品種をめざして育成された。

 高温登熟性に優れ、登熟期間中が高温でも玄米の品質が低下しにくい。白未熟粒が少なくていもち病に強く、縞葉枯(しまはがれ)病にも抵抗性がある。熟期はヒノヒカリ並みで食味も同等。ヒノヒカリより約2割多収になる。

 「にこまるを改良した系統」を母、「歓喜の風」を父に交配した晩生のうるち米。他の高温耐性に優れた品種と組み合わせれば安定生産できる。

 玄米の外観品質はヒノヒカリより良好で、栽培試験地(福岡県筑後市)での玄米収量は10㌃当たり592㌔と、ヒノヒカリと比べ約2割多かった。炊飯米の食味はヒノヒカリと同等。ヒノヒカリの生産が可能な関東以西の平坦地で栽培できる。2028年産用から種もみの供給が始まる。名前の由来は、清流の水面(みなも)のような透明感のある良質米が穫れることを願ったもの。

◇秋はるか

 高温登熟耐性を、にこまるよりさらに高めた暖地に適した中生品種。病害虫に強くヒノヒカリより約15%多収で、減農薬の低コスト生産に適している。炊飯米の粘りはヒノヒカリほど強くないため、外食や中食産業用に需要が期待される。

 早生で、いもち病に強く良食味の「泉2121(後の西海265号)」と、穂いもち病、縞葉枯病と害虫のトビイロウンカへの抵抗性を合わせ持つ多収の「泉2507」を交配して育成した。栽培適地は、高標高地を除く東海以西の地域。

  玄米収量はヒノヒカリに対して標準施肥栽培で15%、多肥栽培で12%多収になる。耐倒伏性はヒノヒカリより優れる。玄米の千粒重はヒノヒカリと同程度。秋に稲穂が遙かかなたまで広がっている風景を思い浮かべて、品種名にした。

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