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宮城県大崎市鳴子温泉 やまのてファーム/作る人と食べる人結ぶゆきむすび

2026年05月22日
     
金賞を受賞したゆきむすびと上野さん
現在あまり見られなくなった杭掛け(写真の一部は上野さん提供)
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高温耐性品種抑え金賞に

 「米・食味分析鑑定コンクール国際大会 都道府県・海外地域代表お米選手権」(主催=米・食味鑑定士協会などでつくる実行委員会)は、毎年行われる国内外最大級の米の味比べの大会。2025年12月、茨城県つくばみらい市で開かれ

高温耐性品種抑え金賞に

 「米・食味分析鑑定コンクール国際大会 都道府県・海外地域代表お米選手権」(主催=米・食味鑑定士協会などでつくる実行委員会)は、毎年行われる国内外最大級の米の味比べの大会。2025年12月、茨城県つくばみらい市で開かれた第27回の同大会は、国内と中国や台湾、韓国から計5千点以上の検体が出品された。食味値、()()値による機械分析の合計点で選抜、最終審査は米・食味鑑定士が実際に食べて評価する。多くの品評会で最高賞を受賞する高温耐性米品種「ゆうだい21」(栃木・宇都宮大学が育成)の出品が並ぶ中、ゆきむすびが存在感を示し金賞に輝いた。

 産地の鳴子温泉南原地区は、標高300㍍の山間にあり冷涼な気候で水は冷たく、米作りに向かない土地と言われてきた。一変させたのが地域銘柄米ゆきむすびだった。

 米プロジェクトの一環として県古川農業試験場で育成した高冷地に合った耐冷、耐病、良食味の多収米品種「東北181号」(系統名)を見つけ、試験栽培と炊飯実験をして地域の銘柄米として10年に世に送り出した。名前は雪国で作る人(生産者)と、食べる人(消費者)を結びつけるお米という意味が込められている。うるち米ともち米の中間の性質を持つ低アミロース米で、もちもち感と粘りがあり冷めても硬くならないからおむすびやお弁当に向くという。


杭掛けで景観、良食味守る

 金賞に選ばれた上野さんは、米プロジェクトの事務局員。岩手大学農学部に進学して農業を学んだ。卒業後、8年間、農業資材を販売するホームセンターに勤めた。

 退職後、茨城県結城市で野菜を栽培する農業法人に1年半勤めた後、22年にUターンして就農、父から水田を任された。地区の耕作放棄地を少しずつ引き受け、ゆきむすびを軸に7㌶で営む。

 減農薬・減化学肥料の特別栽培米の認証も取得。販売の9割は米プロジェクトを通じた消費者との予約取引、1割を自社Webサイトで直売する。

 「ミネラル豊富な土づくりと牛糞堆肥の投入、雑草防除、健苗づくりに気を配っている」という上野さんは、農村の景観づくりと自然乾燥による良食味米を提供するため杭掛けにこだわる。杭掛けは田に大きな杭を打ち、バインダーで刈った稲を手で交互に掛けて約3週間天日干しする方法。「コンバインで刈って脱穀するより手間と時間はかかるが、追熟されて甘くなる。景観を守るためにも耕作は続けていきたい」とにこやかに話す。

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