種苗法改正案成立を待って 適格な育成者権管理へ始動

2026年08月14日

 優良品種に係る育成者権の保護強化と登録品種の海外流出防止を目的とする種苗法改正案の審議が特別国会で続けられた。並行して農水省は『適格な育成者権の管理を行う機関』認定への手続きを進め、法案成立を待つばかりになっていた。


 青果物流通大手の㈱フ

 優良品種に係る育成者権の保護強化と登録品種の海外流出防止を目的とする種苗法改正案の審議が特別国会で続けられた。並行して農水省は『適格な育成者権の管理を行う機関』認定への手続きを進め、法案成立を待つばかりになっていた。


 青果物流通大手の㈱ファーマインドとJA全農による機関への出資も固まった。機関はわが国の公的研究機関が開発した果樹などの優良品種を厳格に管理し、国内生産振興、海外における不法栽培・不正販売の防止と適正なライセンス付与などについて事業活動を行う。


 農研機構からの国内外における植物品種の利用許諾を受ける予定で、国内においては農研機構が育成したブドウ『サニーハート』、ニホンナシ『蒼月』、リンゴ『紅つるぎ』の苗木普及と流出防止に向けた管理が最初の仕事になりそうである。


 また新品種や既存品種の国内外での評価を基に、わが国からの輸出と競合しない形での海外ライセンスによって、無断栽培の抑止を実施していくための交渉をスタートさせる。


 管理機関の創設を急がせた最大の理由ともいうべき『シャインマスカット』については、機関では新たに登録していく新品種を対象として取り組むことから当面は機関業務の対象とはしないようである。中国・韓国などでの栽培が拡大しているが、海外での品種登録をしていなかったため海外での栽培を差し止める法的手段がないためである。


 〝我が国における育成者権管理機関のあり方について〟の有識者検討会の提言から3年半。やっと適格な育成者権を管理する機関が動き出すことになった。

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