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概算金と民間在庫量の推移 需要に応じた生産がカギに

2026年10月02日

 下がった、下がった…と言われる2026年産米の概算金だが、A県のトップブランドは2万円と報じられている。隣のB県の主力米は1万8300円と発表された。


 この差が何に因(よ)るかという前に民間在庫量に目を向けると、今年の243万㌧に対し、5

 下がった、下がった…と言われる2026年産米の概算金だが、A県のトップブランドは2万円と報じられている。隣のB県の主力米は1万8300円と発表された。


 この差が何に因(よ)るかという前に民間在庫量に目を向けると、今年の243万㌧に対し、5年前の21年なら218万㌧で、当時A県米には1万5800円、B県米には1万600円が支払われた。


 今年までに民間在庫量が25万㌧に膨らんでも、A県米で4200円、B県米で7700円高く概算金が支払われようとしている。「結局、概算金に関しては何もルールは存在しないということですね」(農水省筋)。


 B県関係者と膝を交えて懇談する機会があったらしい。こうした状況に触れながらどうしてB県産米がA県産米の後(こう)塵(じん)を拝するかに話は及んだ。もちろん概算金についてである。米づくりへの熱意、技術などにではない。


 A県産米は「作付けを制限して需要に応じた生産に徹している」。A県産米に追いつくくらい「概算金を引き上げたかったらA県でやっているようにしなければ…とはっきり言ってしまった」。もちろん後悔などしていない。


 A県で規模こそ10㌶にも満たないが、雪解けの冷水で丈夫に鍛えた苗で田植えし、手間暇かけて稲を育てるという経営者に会ったことがある。篤農家というべきなのだろうが、売ることにかけても意欲的で消費者直販の先駆例と記憶している。


 首都圏一帯で抱える相当数の〝お得意さま〟を農閑期を利用して、毎年必ず訪問する。食味などへの意見を聴き、翌年産米の注文を取り付け、作付計画を立てる。こんな経営者が早くから見られたのがA県の稲作である。


 概算金が24年産より〝上がってよかった〟と25年産では沸いた。だが26年産が下がると〝もうやる気が出ない〟では困惑するばかりであろう。「あの21年産でみた泣きを忘れたのでしょうか」


 綿密な需給見通しのもとでの奮起を期待する声が霞が関に溢(あふ)れている。

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