食べたくなる料理写真 農業カメラマン・網野文絵氏
野菜や果物の撮影は、畑に実った状態を撮ることもあるけれど、それらを使った料理を部屋で撮影することも多い。前者は屋外なので広く明るい空間を自由に使える一方で、家の中は案外暗くてテーブルの周りにある余計なものまでカメラの画面に入りがちだ。今回
野菜や果物の撮影は、畑に実った状態を撮ることもあるけれど、それらを使った料理を部屋で撮影することも多い。前者は屋外なので広く明るい空間を自由に使える一方で、家の中は案外暗くてテーブルの周りにある余計なものまでカメラの画面に入りがちだ。今回は、場所選びに苦戦しない室内撮影について説明しよう。
①窓際で撮ろう
家の電気は基本的に部屋の最も高い位置についているため、テーブルにのった料理を撮影すると自分自身の影が入り込んだ暗い写真になり、あまりおいしそうに撮れなかった経験があるかもしれない。そんな時は窓際へ移動しよう。晴れや曇りの日に、テーブルを窓の近くに持っていくと太陽光が横から差し込み自然な明るさの写真が撮れる。日差しが強すぎる時は、遮光カーテンを引くと光が拡散されて和らぐので覚えておくと便利だ。窓際撮影で忘れてはいけないのが部屋の電気。ライトは全て消して、温かみのある太陽の光だけで撮影しよう!
②食べる時を想像してみよう
テーブルの上に、料理皿を置くだけでなくランチョンマットを敷いてみたり、食事に使うカトラリー(箸、ナイフ、フォーク、スプーンなど)も置いてみよう。写真が一気に食卓のワンシーンに様変わり。明るさや鮮やかさも出る。料理に使った素材を背景に並べると原料が一目でわかるし、部屋の余計なものが映らないよう隠すこともできる。皿の淵にカトラリーを置いてもおしゃれ。
③一歩前へ!
写真にツヤや瑞々しさ、湯気などが写ると、見る人の食欲をそそる。そういう写真は「シズル感がある」という。おいしそうに写すポイントは、料理に近づいて撮ること。普段撮る位置から一歩前に出ることで、食材のテカリや野菜から滴る水などがよく写る。料理に近づきすぎて写真が暗くなってしまうなら、白い紙をレフ板がわりに当てるとプロのような写真が撮れることも。
畑の写真も楽しいけれど、手料理をまるでレストランのメニューのようにかっこよく仕上げるのもなかなか面白い。チャレンジしてみては?
◇次回は9月25日付











