写真は光で決まる! 屋外撮影の極意 農業カメラマン・網野文絵氏




先日農家さんとの会話で、写真の相談をされた。晴れた日に畑で野菜を撮ろうとすると影が邪魔をして、画面が真っ暗になるという。その写真を後から明るく補正するのが面倒な上、きれいな野菜の色が出せず困っているとのこと。
「撮影」とは「影を撮る」と書
先日農家さんとの会話で、写真の相談をされた。晴れた日に畑で野菜を撮ろうとすると影が邪魔をして、画面が真っ暗になるという。その写真を後から明るく補正するのが面倒な上、きれいな野菜の色が出せず困っているとのこと。
「撮影」とは「影を撮る」と書くように、影が悪者ではなく上手に扱うことが大切だ。今日は、どんな時にどこから光が差しているかを理解して、畑の撮影で役立つポイントを紹介する。
①曇りの日がおすすめ!
太陽は自然の光源。まぶしい光の存在は写真の印象を大きく変える。植物は性質上、空に向かって伸びることから縦型の立体構造になる。そのため強い日差しが降り注ぐ晴天では陰影が際立つ。一方雨だと、影は出ないものの全体が暗く撮りにくい。白い線として雨が写り込む場合もある。おすすめは曇りで、空全体にレースのカーテンがかかったようになるため、明るさを残しつつも影が強く出ず撮りやすい。
②午前中に撮ろう!
太陽は東から昇り、西に沈むまで、高さを変えながら動く。それは同時に光の差し込む角度も変化するということだ。朝日が昇ってから10時ごろまでは、光が低い位置から被写体に当たる。この時間帯が最も影が目立たずナチュラルな雰囲気で撮れるだろう。正午になると太陽は高くなる。頭上からの光で真下に影ができるので、被写体に自分や葉の影が入りやすく撮影が困難。夕暮れは黄色みがかった光で、ドラマチックな印象にはなるものの青果物の写真としては扱いにくい。
③サイド光に注目!
光の方向を知るのに、一番簡単な方法は自分の影を見ること。自分の手前に影があれば、被写体に対して「順光」で、被写体は正面から太陽が当たっている。しかし影が映らず全体がのっぺりとした印象になるので、できれば避けよう。反対に自分の後に影がある場合は「逆光」といい、被写体の奥から太陽が差している状態。被写体の手前が暗くなるので、明るさ補正が必要。影が自分の左右どちらかにあるなら「サイド光」だ。被写体が見やすく撮りやすい。
撮影前に一度畑を歩き、きれいに写せる場所を探すといい。日差しが暑い季節だが、新鮮野菜を撮ってみよう!
◇次回は8月28日付








