Q:若いスタッフが無駄と言う A:どんな面倒を私たちが引き受けられるか

2026年09月04日

Q:最近の若いスタッフはすぐに「そんなの無駄ですよ」「面倒だからやらないですよ」といいます。


回答者:広島・三次市 (有)平田観光農園 代表取締役社長 平田真一氏


A:本当に必要なもの(推し、時間、人間関係)だけに集中して、無駄なストレスを削{

Q:最近の若いスタッフはすぐに「そんなの無駄ですよ」「面倒だからやらないですよ」といいます。


回答者:広島・三次市 (有)平田観光農園 代表取締役社長 平田真一氏


A:本当に必要なもの(推し、時間、人間関係)だけに集中して、無駄なストレスを削{{そ}}ぎ落として暮らしたいと考える若者が増えています。タイパ(タイムパフォーマンス)、コスパ(コストパフォーマンス)という言葉が定着して久しいですが、今はメンパ(メンタルパフォーマンス)という言葉が注目されています。時間やお金だけでなく、心理的な負担や面倒くささそのものを減らすことで、生活の質と満足度を高めようという考え方です。


 とにかく若者は「自分でやらなければならない」という呪縛から解放されることに価値を感じています。引っ越しの煩わしさを一括して請け負う「まるっと移住パック」など、キーワードは「まるっと」「代行」「リセット」です。


 農業も品質や価格だけでなく「面倒をなくしてくれる」という体験そのものが、ブランドへの信頼と愛着を生むのです。カットされたカボチャや、あく抜き済みのタケノコもそう。総菜や冷食のコーナーがスーパーのかなりの面積を占めるのもその流れです。

 さらに視野を広げれば、「農業体験まるっとパック」「旬の野菜定期便+レシピ付き」など、消費者の「考える手間」ごと引き受けるビジネスモデルが都市生活者の「地産地消したいけれど何を買えばいいか分からない」という迷いを、解消してあげることにつながっていくかもしれません。


 生産者が問うべきは、「何を作るか」だけではなくなったのです。「お客さまのどんな面倒を、私たちが引き受けられるか」、そんな問いの中に、農業の新しい価値と選ばれ続ける未来があるのです。これからの農業はお客さまの面倒くさいを引き受けていくことでブランドの信頼を勝ち得ていくのだと心得て、面倒なことを喜んで引き受けないと将来はないよと説教してください。


◇次回は10月2日付

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