3兆1千億円をめぐる攻防 補正予算の当初化に戸惑い
2027年度の農林水産予算の概算要求は総額3兆1377億円でまとめられた。対前年度比137%の規模である。これに金額は明示せず、今後の折衝に委ねる〝事項要求〟分が加わる。
これまで補正予算で措置してきた分が、今回から高市早苗首相の指示で当
2027年度の農林水産予算の概算要求は総額3兆1377億円でまとめられた。対前年度比137%の規模である。これに金額は明示せず、今後の折衝に委ねる〝事項要求〟分が加わる。
これまで補正予算で措置してきた分が、今回から高市早苗首相の指示で当初予算化されることになった。25年度補正予算額は9600億円で災害復旧、物価対策などの経費が含まれているが、これらは「当初予算での措置に馴染まない」(農水省筋)事項とされる。こうした補正らしい部分を除いた8千億円弱が「当初予算で要求してもおかしくない恒常的経費」で、26年度当初予算額2兆3千億円の上に乗せられ、3兆1千億円余りの規模になった。事項要求が通れば、それを上回る金額になるのは言うまでもない。
年末の概算決定に向けて予算の話になるたびに出てくるのは3兆1千億円という金額であろう。事項要求がどこまで通るかにもよるが、これを超えたいのが政官一致する目標である。しかし「相当厳しい戦いを強いられそう」と関係者はハラを括っている。
手探りするように進められそうなのが補正の当初化である。旧盆休み明け、まだ金額の入らない要求概要が示された与党関係会合では、帰省中に要望された事項を何としても実現したい議員からあれもこれも…と要求が続出。〝これまでの補正の規模がそのまま乗っかるのは当然〟と収まりがつかなかったが、そうした突き上げをベテラン議員が〝簡単な話ではない〟となだめた。3兆1千億円を確保できたら御の字、大成功というのが有力議員に一致する見方なのであろう。
当初予算で恒常化させてはならないことを補正予算で措置してきたのが近年の予算編成・折衝であった。困った、困った…は要求を通そうとする側ばかりでなく、斬る側にも当てはまる難題か。
「やったことのないのはお互いさま」
年末に向けて手探りしながらの綱引きが続きそうだ。








