2158

農業者年金で地域活性化めざす 宮崎・西都市農業委員会

2026年10月02日
     
加入推進活動を進める農業委員会の長友武彦補佐兼農政係長(左)と山内一徳推進委員
新規加入した久永さん(右)と、さまざまな相談に乗る長友補佐と山内推進委員
No items found.

 西都市農業委員会(湯淺幸二会長、農業委員16人、農地利用最適化推進委員16人)は、農業者年金の加入推進活動に力を入れている。地域の農業経営の安定化に向け、未来を担う若い世代へのアプローチを強化。2025年度も新規加入者が増え、 (独)農業者年金基金が実施する農業者年金事業表彰でも上位入賞をするなど、加入推進活動が効果を発揮している。

綿密な話し合いで対象者選定

 西都市は、宮崎県内でも屈指の施設園芸・畜産の盛んな地域だ。

 同市農業委員会の農業者年金の加入推進活動は、JAと共同で年2回の戸別訪問を展開するなど、活発に行われている。

 戸別訪問では毎年、認定農業者リストを基に「加入推進名簿」を更新。市内5地区に農業委員、推進委員を割り当てて綿密な話し合いを通じ訪問対象者を選定する。対象者は、新たに就農した若い担い手を最優先する方針だ。加入を断られた対象者には、3年程度の期間を置いた上で再び巡回するなど、きめ細かいフォローを継続している。

 今年3月、同市農業委員会と加入推進を一緒に行っていた同市農業者年金受給者協議会が解散し、加入推進活動の停滞が懸念された。しかし、JAと農業委員会が二者でがっちりと手を組んでおり、引き続き活動は順調だ。

 地区によって加入推進対象者の年齢にバラつきがあり、50代以上が中心の地区では加入が計画どおりに進まないなどの課題はあるが、若い世代が多い地区では着実に加入率が向上している。

脱サラ後、将来見据えて加入

 若手農家の久永亮太さん(38)は今年、農業者年金に加入した。サラリーマンを辞めた後、21年に妻の実家がある西都市で就農。義父からの技術指導や農業改良普及センターの研修を経て、今年1月に経営主となった。

 現在は水稲や施設ピーマン40㌃の経営全般を自らの責任で統括。今季は初めて田植機やコンバインを自ら運転して農作業を取り仕切ったという。

 「将来、いつまでも元気で働きたい」と語る久永さんは、妻の両親からの強い勧めもあり、妻とともに農業者年金への加入を決意した。「加入したばかりでまだ実感は薄いが、節税できる点に大きなメリットを感じている」と話す。

 実は久永さんの祖父も農業者年金の加入者であり、これで祖父母、両親、久永さん夫婦と、3世代にわたって〝農業者年金に加入する農業一家〟になった。

 西都市の活動は、農業者年金基金が実施する「25年度農業者年金事業表彰」の「新規加入者数(全体)」が17人で全国7位、「新規加入者数(女性)」が11人で全国2位となり、2部門で全国表彰を受賞し高い成果を上げている。今後も若い世代への啓発と加入推進を進める方針だ。

 西都市農業委員会(湯淺幸二会長、農業委員16人、農地利用最適化推進委員16人)は、農業者年金の加入推進活動に力を入れている。地域の農業経営の安定化に向け、未来を担う若い世代へのアプローチを強化。2025年度も新規加入者が増え、 (独)農業者年金基金が実施する農業者年金事業表彰でも上位入賞をするなど、加入推進活動が効果を発揮している。

綿密な話し合いで対象者選定

 西都市は、宮崎県内でも屈指の施設園芸・畜産の盛んな地域だ。

 同市農業委員会の農業者年金の加入推進活動は、JAと共同で年2回の戸別訪問を展開するなど、活発に行われている。

 戸別訪問では毎年、認定農業者リストを基に「加入推進名簿」を更新。市内5地区に農業委員、推進委員を割り当てて綿密な話し合いを通じ訪問対象者を選定する。対象者は、新たに就農した若い担い手を最優先する方針だ。加入を断られた対象者には、3年程度の期間を置いた上で再び巡回するなど、きめ細かいフォローを継続している。

 今年3月、同市農業委員会と加入推進を一緒に行っていた同市農業者年金受給者協議会が解散し、加入推進活動の停滞が懸念された。しかし、JAと農業委員会が二者でがっちりと手を組んでおり、引き続き活動は順調だ。

 地区によって加入推進対象者の年齢にバラつきがあり、50代以上が中心の地区では加入が計画どおりに進まないなどの課題はあるが、若い世代が多い地区では着実に加入率が向上している。

脱サラ後、将来見据えて加入

 若手農家の久永亮太さん(38)は今年、農業者年金に加入した。サラリーマンを辞めた後、21年に妻の実家がある西都市で就農。義父からの技術指導や農業改良普及センターの研修を経て、今年1月に経営主となった。

 現在は水稲や施設ピーマン40㌃の経営全般を自らの責任で統括。今季は初めて田植機やコンバインを自ら運転して農作業を取り仕切ったという。

 「将来、いつまでも元気で働きたい」と語る久永さんは、妻の両親からの強い勧めもあり、妻とともに農業者年金への加入を決意した。「加入したばかりでまだ実感は薄いが、節税できる点に大きなメリットを感じている」と話す。

 実は久永さんの祖父も農業者年金の加入者であり、これで祖父母、両親、久永さん夫婦と、3世代にわたって〝農業者年金に加入する農業一家〟になった。

 西都市の活動は、農業者年金基金が実施する「25年度農業者年金事業表彰」の「新規加入者数(全体)」が17人で全国7位、「新規加入者数(女性)」が11人で全国2位となり、2部門で全国表彰を受賞し高い成果を上げている。今後も若い世代への啓発と加入推進を進める方針だ。

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます