臭いで寄せ付けない 忌避液剤を開発


北海道電力㈱(札幌市)は、臭いで害獣を寄せ付けない忌避液剤「REPEL(リペル)」=写真=を開発し、4月から販売を始めた。臭いの主成分は、ライオンやトラ、ヒョウなど肉食動物のふんにも含まれるジメチルジスルフィド。実証実験ではエゾシカの出現
北海道電力㈱(札幌市)は、臭いで害獣を寄せ付けない忌避液剤「REPEL(リペル)」=写真=を開発し、4月から販売を始めた。臭いの主成分は、ライオンやトラ、ヒョウなど肉食動物のふんにも含まれるジメチルジスルフィド。実証実験ではエゾシカの出現が大幅に減少するなど、効果を確認している。
使い方は簡単だ。臭いが拡散するよう穴を開けたペットボトルに同製品を注ぎ入れ、害獣の侵入を防ぎたい場所に設置する。推奨する設置間隔はおおむね2㍍。対象となる動物(鹿、キツネ、アライグマなど)の鼻の高さに設置すると、より効果を発揮しやすくなるという。
発売に向けた効果の検証は、エゾシカと車の接触事故が多発しているエリアで実施。同製品を未設置の場合3カ月間で28頭のエゾシカが出現したのに対し、設置後は4頭まで減少した。
開発のきっかけは、火力発電所から排出される使用済み乾式脱硫剤。臭気を吸着する効果があるもので、有効活用する方法を模索していた。獣害対策に着目したのは同社総合研究所の橋田修吉さん。「鉄道会社が線路にライオンのふんをまいて鹿の衝突事故対策をしているという新聞記事をみて、その臭い成分を吸着させて使うことを思いついた」と説明する。
研究がスタートしたのは2007年。さまざまな肉食動物のふんを分析する中で、ジメチルジスルフィドが共通して含まれることを発見した。同成分はニンニクにも含まれるため、ニンニクから抽出する技術を確立し、12年に特許を取得。最終的には脱硫剤とは別の吸着剤を用いて、製品化にこぎ着けた。
製造はファーストテーブル合同会社(札幌市)が担い、道内に店舗を展開するホームセンター・ジョイフルエーケーが販売を行う。価格は1㍑入りで4378円(税込み)。今後はインターネット上での販売も視野に入れているという。
橋田さんは「本製品の発売後、非常に大きな反響をいただいた。今後、新たな獣害対策商品の開発なども検討していきたい」と先を見据える。








