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Q:人を採用したいが先代に反対される A:先に投資することで次のステージに

2026年10月16日

Q:家業を成長させるために人を採用したいのですが、父から「そんな余裕はない」と反対されています。どう考えればいいでしょうか。


回答者:神奈川・藤沢市 (株)みやじ豚 代表取締役社長 宮治勇輔氏


A:先代の言いたいことはよく分かります。農業は天候

Q:家業を成長させるために人を採用したいのですが、父から「そんな余裕はない」と反対されています。どう考えればいいでしょうか。


回答者:神奈川・藤沢市 (株)みやじ豚 代表取締役社長 宮治勇輔氏


A:先代の言いたいことはよく分かります。農業は天候や相場に左右され、毎年同じように売り上げや利益が上がるとは限りません。できるだけ固定費を増やさず「これまで通り堅実に」と考えるのも無理はありません。

 

 ただ、「人を雇えるくらい儲{{もう}}かってから採用しよう」では、いつまでたっても経営の形は変えられないでしょう。


 私の周りには、早い段階で同級生などに声をかけ、生産を任せる人材として迎えた農業経営者が何人もいます。決して儲かって余裕があったからではありません。中には、自分や家族の給料を削って採用した人もいます。


 なぜ、そこまでするのか。それは、自分が生産現場に張り付いていたら、新しい販路をつくったり、未来をつくる仕事に時間を使えないからです。


 私自身、父と経営について話していて、「親父{{おやじ}}は10年後のことまで考えているのかな」と感じることが何度もありました。先代はこれまでの経験から「今」を考える。一方、これから経営する後継者は、「未来」を考えなければなりません。見ている時間軸が違えば、必要な投資について意見がぶつかることもあります。


 ただ、「親父は分かってくれない」で終わらせてはいけません。誰に何を任せ、その時間で自分は何をするのか。3年後、10年後、どんな経営にしたいのか。そこまで具体的に自分の想いを伝えることが大切です。


 もちろん、経営の成長に合わせて自然に人を採用できるのが理想です。ただ、それを待っていては、描いている未来にたどり着けないこともあります。そんなときは、先に人へ投資する。その決断が、家業を次のステージへ進めることもあるのです。


◇次回は11月20日付

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