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キョン 島民や行政協力し駆除強化 伊豆大島に2万頭農産物の食害増加

2026年06月26日
     
野生化して増え過ぎた伊豆大島のキョン(東京都環境局提供)
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 東京都大島町(伊豆大島)はシカ科の特定外来生物・キョンの増え過ぎた生息数を減らし、自然生態系への影響を最小限に抑える駆除対策を進める。都環境局は、島民と協力し捕獲を強化して根絶を最終目標に掲げる。

 キョンは、中国南部や台湾原産の小型哺乳類

 東京都大島町(伊豆大島)はシカ科の特定外来生物・キョンの増え過ぎた生息数を減らし、自然生態系への影響を最小限に抑える駆除対策を進める。都環境局は、島民と協力し捕獲を強化して根絶を最終目標に掲げる。

 キョンは、中国南部や台湾原産の小型哺乳類。草食性で体長50~100㌢、体重10~15㌔とニホンジカに比べ小型。1970年、都立大島公園の動物園で飼育されていたものが台風で壊れた柵から逃走し野生化した。島民約6600人に対して3倍以上に当たる約2万頭が生息しているという(2025年)。

 島には天敵肉食獣が存在せず、捕獲しない限り数は増加。雌は生後半年で妊娠が可能で出産後もすぐに次の妊娠ができ、通年で繁殖する。夜行性で鳴き声による騒音害、農作物(特産のアシタバなど)や希少な野生植物(サクユリ)の食害、交通事故などが報告されている。

 同町は温暖な気候で、竹林や里山などの隠れ場が豊富にあることが定着や繁殖に拍車をかける。都は、07年度から銃器を使った捕獲を始め、猟友会のメンバーが捕獲・駆除する。毎年防除実施計画をつくり、わなも改良しながら捕獲数を増やしてきた。対策の柱は「銃器」と高さ70㌢ほどの網をキョンの角に引っかける「張り網」。食べ物を探して柵沿いに歩く習性を利用して、囲い込み柵を張って移動を妨げる。

 昨年から、都は目撃情報を共有するアプリの運用を始めた。島民がLINEを使って目撃場所や写真を投稿すると地図で共有され、生息地の把握やわなの設置場所の検討に役立てられる。

 また、島民が捕獲すると報奨金が支払われる制度を設けた。島民の自宅の敷地などに都が箱わなを設置し、捕獲・通報すれば捕獲報奨金(1頭回収につき8千円)が支払われる。島民の駆除への参加意欲を高め、捕獲効率を上げることが狙いだ。しかし、誤ってネコがわなにかかるケースも増え、設計の見直しと予防策を検討している。

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