学校教育との連携をめざして④ 信州大学・渡邉綾 助教
2026年04月24日


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2000年代には、全国の小学校の約8割にも広がった農業体験学習。しかし、教員の多忙や教育改革に伴う授業内容の増加などを背景に、農業体験学習の実施率は減少、実施している学校でも時間や予算確保が困難であるために内容が縮小しています(本連載第3
2000年代には、全国の小学校の約8割にも広がった農業体験学習。しかし、教員の多忙や教育改革に伴う授業内容の増加などを背景に、農業体験学習の実施率は減少、実施している学校でも時間や予算確保が困難であるために内容が縮小しています(本連載第3回)。
今日、農業体験学習は、学校教育側の制約上、実施が困難になりつつありますが、学校外部の受け入れ側にも課題が生じています。というのも、多くの農業体験学習は農業者の協力のもとで成り立っているためです。
農業体験学習の支援組織について21年度のアンケート結果=図=を見ると、農業体験学習を実施した小学校のうち「支援を受けていない」は8.6%にとどまり、9割以上は学校外部の者からなんらかの支援を受けています。なかでも、支援組織として「農家」が55.6%と最も多く、次いで「農協」が30.1%となっています。つまり、今日の農業体験学習の多くは、農業者や農業組織の協力のもとで成り立っているのです。
農業者の協力は子どもたちに実際の農作業に触れる機会を提供し、教室だけでは得られない学びをもたらす点で重要な役割を果たしています。作物の育ち方や農作業の工夫、農業の大変さなどを直接伝えることができるのは、日々農業に携わる農業者ならではといえるでしょう。
しかし、農業者の減少や高齢化は深刻化する一途をたどっています。学校側だけでなく、受け入れ側の農業者の状況も農業体験学習の継続可能性に大きく関わっているのです。








