【食品流通事情】食品小売価格の上昇続く
2026年10月23日
食品小売価格の上昇が続いている。食品は、値上がりしたからといって買わずに我慢できるものではない。従って通常、値上げによって売り上げは増える。スーパーマーケット(SM)の青果部門などは、相場高になると「正直、ほっとします」と主任が本音を漏ら
食品小売価格の上昇が続いている。食品は、値上がりしたからといって買わずに我慢できるものではない。従って通常、値上げによって売り上げは増える。スーパーマーケット(SM)の青果部門などは、相場高になると「正直、ほっとします」と主任が本音を漏らす。
しかし値上げは諸刃の剣で、客数や買い上げ点数は減少する。お客は価格に敏感になってより安い店に流れる。値上がりが続く中では、安さの見せ方や訴え方が重要さを増す。
SMの多くは、低価格PB(自主商品)の強化を図っている。イトーヨーカドーは今期、低価格PBを従来の2桁増となる約400品目へ広げる計画だ。同社はまた、今年5月の「感謝盛り」の催しで、人気商品を50%以上増量して反響を得た。一方、イオンは首都圏の店舗で、販売点数や購買頻度の高い商品に絞って価格訴求を強めている。
コンビニ大手3社も、価格を維持しながら増量し、割安感を訴求するキャンペーンを打ち出している。
値上げが慢性化するなか、各社とも、価格以外の来店動機をさらに強化したいところだ。
流通ライター 渡辺 米英








