Q:人材を定着させるには? A:3Kからの脱却が一番

2026年08月14日

Q:新しい人材を採用しているのですが、なかなか定着しません。労働環境や人材育成など、どんなことに気を付けていますか?


回答者:愛知・愛西市 (株)戸倉トラクター 代表取締役 横井千広氏


A:雇用は、どの業種でも悩みの種です。特に3K産業に代表さ

Q:新しい人材を採用しているのですが、なかなか定着しません。労働環境や人材育成など、どんなことに気を付けていますか?


回答者:愛知・愛西市 (株)戸倉トラクター 代表取締役 横井千広氏


A:雇用は、どの業種でも悩みの種です。特に3K産業に代表される、建築や1次産業の分野はさらに厳しい環境下に立たされています。特に名古屋という大消費地に近い弊社でも雇用に関しては、関連会社や他業種が多数いますので、雇用するのが難しい地域でもあります。


 昨今の雇用環境は、高齢化に伴い新卒採用や中途採用でも人材の雇用競争が著しく、どの企業も頭を抱えています。農業の雇用環境はどうかというと、よく比較対象にされることが多いので、情報過多な世の中、他業種だけでなく農業界でも比較され、「もっといい環境へ」と転職されていく方も多くあります。


 弊社でも、私が引き継いだ時は水洗トイレもないような環境でした。いい意味で農家の集団だったので、各自家に帰って用を足し、お昼は家で食べるのが当たり前でした。休憩場所はありましたが、狭い場所にみんなで座っていました。継承したときに、「まずはこの環境を変えたい」と思いました。バラバラの場所にあった精米所と簡易トイレと休憩所を一体にした事務所を作りたいと思い立ち、4年ほどかけて土地の転用申請や建築許可申請、設計など知り合いをたどりながらやっとの思いで建てることができました。その間に若年層の雇用も進めていたので、定着してもらえるように、数年後に建てる予定があることを共有し、男女別のトイレや男女別の更衣室とシャワー室を増やすなど、意見を取り入れました。


 農家の家では当たり前にあるのが、作業着専用の洗濯機。これが一般家庭では存在しません。これも新事務所では会社から提供し、汚れた作業着を家に持ち帰らない環境を作ることができました。3Kからの脱却が一番雇用維持につながると思います。


◇次回は9月11日付

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます