2290

Q:経営移譲、何から手をつけるべき?A:まずはお互いが納得するまで話し合おう

2026年10月09日

Q:そろそろ息子に経営を譲ろうと思っているのですが、何から手を付ければ良いのか分かりません。



回答者:愛知・愛西市 (株)戸倉トラクター 代表取締役 横井千広氏



A:とにかく話し合うこと。その一点だと思います。

  

 お互いが妥協することなく、納

Q:そろそろ息子に経営を譲ろうと思っているのですが、何から手を付ければ良いのか分かりません。



回答者:愛知・愛西市 (株)戸倉トラクター 代表取締役 横井千広氏



A:とにかく話し合うこと。その一点だと思います。

  

 お互いが妥協することなく、納得する形で引き継ぐことが大事です。戸倉トラクターの場合、父が亡くなったことがキッカケで私が継ぐことになり、法人化をしました。法人化を決めたのは私です。父ではありません。父と仕事の話をできたのはわずか半年で、それも仕事をしながらですので、深い話はできませんでした。納得する前に亡くなってしまったので、もっと深く話をしておけば良かったと後悔するばかりです。


 父が戸倉トラクターを創業したわけではないですが、農業界独特の仕事の流れや地域のこと、同業者の人間関係やお世話になっている業者さんとの関係性など知りたかったことは山ほどあります。両親とも健在で、子どもも成人しているようでしたら、家業のことを少しでも詳しく話をする必要はあると思います。


 あとは行動をできるだけともにするということでしょうか。仕事だけでなく、農協へ行く、ホームセンターへ買い出しに行く、卸業者と話をする、近所の人との立ち話など、どんな時でも一緒に行動することがまずは次世代のためになると思いますし、経営移譲した後もその人たちが助けてくれるような環境づくりをしていく方が良いと思います。


 行動をともにすることで、息子さんたちの世代なりに考え、新しく行動を起こすことへのキッカケ作りになります。経営者が変わったのに、全て同じではおかしな話です。さらに高みをめざす思いを託すことも大事だと考えます。親子だろうが、お互い違う人間です。考えや思いが違うのは当たり前、けんか別れや一方的な押し付けにならないような移譲の仕方が理想的ですので、そこはお互いに納得のいく形になるまで話し合うことが一番大事だと思います。



◇次回は11月13日付

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます