鹿皮活用の新たな可能性見いだす(前編)



ニホンジカ皮でできた羊皮紙「鹿皮紙」をご存じだろうか。鹿の皮を紙状にしたもので、皮が持つ本来の強度を保ちながら、紙のように誰にでも扱うことができる日本で生まれた新素材だ。羊皮紙の伝統製法と日本の皮革技術を融合させて作られている。
この鹿皮
ニホンジカ皮でできた羊皮紙「鹿皮紙」をご存じだろうか。鹿の皮を紙状にしたもので、皮が持つ本来の強度を保ちながら、紙のように誰にでも扱うことができる日本で生まれた新素材だ。羊皮紙の伝統製法と日本の皮革技術を融合させて作られている。
この鹿皮紙を開発したのは東京都青梅市在住のカワダシュウジさん。鹿皮紙の可能性や魅力を伝えその文化を育むため、鹿皮紙プロジェクト代表として活動している。
主宰するshujiworks手縫い革教室で革モノ作り技術を教えながら、より深い皮素材の知識を得るため狩猟免許を取得したカワダさん。狩猟現場に飛び込み、鹿皮の多くが廃棄されている現状を知った。その量は年間60万頭にもおよぶという。
鹿皮はタンナーという皮革加工をする工場で鹿革として利活用されているが、家畜化された動物と異なり、年齢・体格による個体差や自然由来の傷や穴が多く、利活用が難しいことが廃棄が多い理由だ。
カワダさんは、廃棄対象の鹿皮などを鹿皮紙に加工している。鹿皮紙にとっては、傷や穴、厚みの不均一さも良さの一要素になる。表皮の毛や汚れを取り除き内部にある脂分を抜き、平らになるように皮を張って乾燥させた後、表面を研磨し完成する。仕上がった鹿皮紙はアート画材、楽器素材、インテリア素材、手芸素材などの用途ごとに仕分けしユーザーに届けられる。
カワダさんは、鹿皮紙の利活用を検討する人へ向けたショールーム「鹿皮紙と無花果」を同市日向和田で運営している。予約制で月1~2回の不定期開催。鹿皮紙素材や鹿皮紙で作られた製品に触れ、詳しい説明を受けられる。開館日はインスタグラム(https://www.instagram.com/shikahishi_japan_parchment/)で告知される。








