新潟県 極早生の高温耐性水稲品種「なつひめ」
新潟県が開発した水稲の新品種「なつひめ」が、今夏から流通を開始した。8月中旬ごろに収穫を迎える極早生品種で、同県の主力品種の一つである「新之助」並みの高温耐性を持つのが特徴。近年課題となっている猛暑に耐えつつ、作期やリスクの分散が可能にな
新潟県が開発した水稲の新品種「なつひめ」が、今夏から流通を開始した。8月中旬ごろに収穫を迎える極早生品種で、同県の主力品種の一つである「新之助」並みの高温耐性を持つのが特徴。近年課題となっている猛暑に耐えつつ、作期やリスクの分散が可能になるとして、生産現場の期待が高まっている。
同県では中生の「コシヒカリ」、早生の「こしいぶき」が広く作られているが、近年は猛暑による1等米比率の低下が課題となっていた。高温耐性品種では2017年にデビューした「新之助」が作付面積を伸ばしているが、同品種は晩生。「なつひめ」は「こしいぶき」よりも10日ほど成熟期が早く、そうした既存の品種ともすみ分けが可能だ。
初年度となる今年は約400㌶で作付けされ、およそ2千㌧が流通する予定。長岡市で水稲や大豆など100㌶を栽培する㈲百笑会・代表取締役の池田治さんは「年々栽培面積が増えている中で、作期分散による適期収穫(品質向上)を可能にする『なつひめ』の登場は、現場としてもありがたい。コシヒカリと比べて稈長が短く倒伏の心配がないなど、作りやすいのも特徴。収量も他の品種と遜色がなかった」と手応えを口にする。同県の担当者によると、27年産では約1千㌶の作付けが見込まれているという。
食味は「こしいぶき」並みに優れ、大粒でしっかりとした弾力があるのが特徴だ。米を試食した、いかの墨新宿駅南口店の料理長・佐藤直樹さんは「食べ応えがあるので、米そのものを楽しむ卵かけご飯や、塩味の強い干物などの料理にも合うのではないか」と評価する。
今夏収穫された「なつひめ」は県内のほか、首都圏のアンテナショップなどでも販売が始まっている。池田さんは「新潟と言えばコシヒカリが有名だが、新米が消費者のもとに届くのは9月の下旬以降になる。新潟のおいしいお米をいち早く食べたいという方は、ぜひ『なつひめ』を買ってほしい」と期待を込める。










