実践から学ぶ農業者年金のススメ①
「農業者年金の加入推進」と聞くと、「保険の勧誘」と感じ、少し身構える人もいるかもしれない。しかし、加入推進の本質は、加入を勧めることではない。農業者年金という制度を知ってもらい、自分の将来について考えるきっかけを与えることにある。
皆さん
「農業者年金の加入推進」と聞くと、「保険の勧誘」と感じ、少し身構える人もいるかもしれない。しかし、加入推進の本質は、加入を勧めることではない。農業者年金という制度を知ってもらい、自分の将来について考えるきっかけを与えることにある。
皆さんの地域にも、「農業をいつまで続けられるだろうか」「年を取った後の生活は大丈夫だろうか」と、将来に不安を感じている農業者はいないだろうか。そうした不安を抱えながらも、農業者だからこそ利用できる老後の備えの一つとして、農業者年金があることを知らない人もいるのではないだろうか。
農業者年金は、農業者が安心して老後を暮らせるよう、生活を支える制度である。将来への備えを持つことは、農業を続けていくための大切な支えとなる。地域の農業者に農業者年金を伝えることは、農業者の将来への安心を高め、ひいては地域農業の未来を支えることにつながる。
制度を知らなければ、「加入する」という選択肢を持つことさえできない。しかも、加入できる年齢には限りがある。知らないまま加入できる年齢を過ぎれば、後から知っても加入できない。だからこそ、早い段階で制度に触れ、自分の老後や農業経営について考えるきっかけをつくることに価値がある。
農業委員や農地利用最適化推進委員は、地域の農業者と日頃から接している。農地や経営の相談を受ける中で、「将来の備えについて考えたことはありますか」と問い掛け、「こんな制度がありますよ」と伝える。農業者にとって身近な存在だからこそ、その一言には大きな意味がある。
加入推進とは、数字だけを追う活動ではない。農業者に「知る機会」と「選ぶ機会」を届ける活動である。制度を知り、自分の将来について考え、その上で自分に合った選択をしてもらう。このことが、加入推進の大切な役割ではないだろうか。
皆さんの地域では、誰に、どんな言葉で、この制度を届けるだろうか。
株式会社アセット榊 代表取締役
ファイナンシャルプランナー 榊 原 喜 久








