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米の収穫から乾燥・調整まで見える化!~勘に頼らない次世代の生産支援システム~

2026年06月26日
     
生産管理システム「KOMECT」
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 日本の稲作を取り巻く環境は、年々厳しさを増している。近年は突発的な大雨や猛暑などの気象変動が常態化し、品質や収量の低下を招くケースが目立つ。

 加えて、生産者の高齢化や就農人口の減少により、地域の農地は農業法人などに集約される傾向が強まって

 日本の稲作を取り巻く環境は、年々厳しさを増している。近年は突発的な大雨や猛暑などの気象変動が常態化し、品質や収量の低下を招くケースが目立つ。

 加えて、生産者の高齢化や就農人口の減少により、地域の農地は農業法人などに集約される傾向が強まっている。広大な農地を少人数で管理する必要が生じ、作業負担が増えるなかで、作業計画の立案や記録、振り返りに十分な時間を確保できないといった課題も浮かび上がっている。

 こうした状況に対応する技術として、生産管理システム「KOMECT」が注目されている。同システムは、収穫後の乾燥・(もみ)()り・選別・袋詰め作業などの過程で、機器や各種センサーから得られるデータを自動的に収集・集計し、農地ごとの収穫結果を可視化する仕組みだ。

 農地間や年度間での収量・品質の比較が容易になり、次年度の栽培計画の検討に活用できる点が特徴。栽培上の工夫とその結果がデータとして蓄積されることで、経験やノウハウの共有、技術継承にもつながる。

 また、収穫結果の管理にとどまらず、乾燥機や光選別機の遠隔監視機能も備える。ライスセンターに足を運ばなくとも、スマートフォンなどを通じて施設の稼働状況を確認できるため、移動時間の削減や、作業状況の共有による円滑なコミュニケーションが期待でき、現場全体の作業負担軽減に寄与する。

 これらの取り組みが稲作の課題解決に役立つ技術として評価され、同システムは農林水産省が発表した「2025年農業技術10大ニュース」に選定された。


◎全国データ活用統計分析も視野

 25年にサービスを開始した同システムでは、産年ごとの収穫データを集計し、産地や品種別に統計的に整理する構想も掲げる。オプションとしている分析サービスで得た製品品質情報(タンパク含有率、整粒割合など)と連携し、利用者が自らの収量や品質を全国平均や品種間などで客観的に比較できる仕組みの構築をめざす。

 また、収穫時期の差による結果の差異も可視化し、経験や勘に頼らない、データに基づいた精密な農業・加工の実現を支援する。


 ㈱サタケ 技術本部 S-DX開発推進プロジェクト 主査 内田 和也

 

◇次回は7月24日付

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