Home

記事

地域・くらし

農業を撮ろう!

撮影のアドバイスを伝えていく 農業カメラマン・網野文絵氏

2026年04月24日
     
筆者
スマートフォンのカメラアプリの画面
No items found.

 私は農業を専門に撮影する日本唯一の「農業カメラマン」だ。しかし実は元・野菜嫌いで、克服したのは社会人になってから。約15年勤めた農業会社の広報として野菜を撮っていた時、普段知ることのない食の裏側、栽培過程を見たことでいつしか農業への興味か

 私は農業を専門に撮影する日本唯一の「農業カメラマン」だ。しかし実は元・野菜嫌いで、克服したのは社会人になってから。約15年勤めた農業会社の広報として野菜を撮っていた時、普段知ることのない食の裏側、栽培過程を見たことでいつしか農業への興味から魅力になり、野菜を食べることが好きになった。今は独立し、生産者と消費者をつなぐことを目標に、野菜や果物、農家の撮影と販促物制作、絵本出版などを行う。

 ここ数年で需要が増えたのは農家向けの写真講座だ。今や2人に1人がオンラインで物を買う時代。農水省は2020年度に生産者のオンライン販売・PRが増加したことを公表したように、農業界全体が販路変更・拡大に併せた情報発信の必要性を感じている。直接モノを見ることがないネット販売では、わかりやすい商品写真が必要だし、SNS(ソーシャルネットワークサービス)で自己PRをする時も(写真としての質が)きれいなものほど目にとまる。世の中は、いかに写真でホンモノを想像できるか、写真の表現力が求められている。

 こうして話をすると写真は難しく思えるが、必要なのはスマートフォンと撮影テクニック。このコラムでは毎月撮影のアドバイスをお伝えする(主にiPhoneのカメラアプリを元に紹介)。

 今回は自分のスマートフォンにいくつカメラレンズがあるか確認してみよう。

 近頃は画面が大きくなったことで複数のレンズが搭載されていたり、一眼レフカメラに負けない高精細な写真が撮れる仕様になった。目的に合わせて最適なレンズに切り替えると良いだろう。

 レンズはアプリ画面から切り替えられる。画面上に×1や×0・5など数字が表示されていれば、ピンチ(親指と人差し指で広げたり、縮めたりすること)すると自動的に切り替わる。×1は基本の広角レンズで汎用性が高いが、畑の全景など広範囲を写す際は×0・5の超広角レンズが向いている。機種によっては花や料理などを近距離で撮影すると接写で撮れる場合もある。搭載していない場合は、外付けでクリップ式のマクロレンズをつけると良い。いずれにしても忘れてはいけないのはピント合わせ。シャッターボタンを押す前に、被写体をタッチするだけで良い。これを機に、春の畑でレンズの違いを体感してはいかが?

◇次回は5月29日付

有料会員に登録すると会員限定の有料記事もお読みいただけます