マニュアル活用し地域で対策強化 宮城県・牡鹿半島ニホンジカ対策協議会

2026年08月28日
     
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 宮城県の牡鹿半島ニホンジカ対策協議会(事務局=石巻市ニホンジカ対策室)は、「シカ対策マニュアル」を作成している。石巻管内ではニホンジカの生息数や分布域が拡大。被害も増加傾向で、2024年の農業被害額は1200万円を超え、森林への(はく)

 宮城県の牡鹿半島ニホンジカ対策協議会(事務局=石巻市ニホンジカ対策室)は、「シカ対策マニュアル」を作成している。石巻管内ではニホンジカの生息数や分布域が拡大。被害も増加傾向で、2024年の農業被害額は1200万円を超え、森林への(はく)()被害や車との衝突事故なども発生。大きな課題となっている。


 同協議会は状況を打開するため、石巻市、女川町、県東部地方振興事務所、森林組合、JA、猟友会などが会員で、06年に設立。東日本大震災の影響で一時活動を休止した期間もあったが、「自分たちの農地は、自分たちの地区で守る」を基本姿勢に会員間で連携したニホンジカの捕獲や駆除を行っている。


 マニュアルは、同協議会会員の県東部地方振興事務所内にプロジェクトチームを設置、21年1月に完成した。協議会の取り組みとして県ホームページ内で公開されている。作成のきっかけは、農林業被害の拡大により、個人で対策を行うことが困難になり、自治会や住民など地域全体で役割分担して取り組む必要が高まったことだ。マニュアルは、農業や林業に関わりの薄い住民にも理解を深めてもらうため、「基礎編」と「実践編」の二つの章に分かれている。


 「基礎編」では、ニホンジカの生態や農林業の被害状況、狩猟免許を取得する際の流れ・注意事項などが記載され、知識のない方でも現状を把握できる内容となっている。「実践編」には、被害対策マップの作成例、有効な侵入防止策の設置方法、管内の優良事例などが掲載。より実務的な内容となっている。


 また、18年から28年までのロードマップも掲載。ニホンジカと地域が共生することを目標とし、捕獲強化のための環境整備や今後の鳥獣害対策の中核を担う人材の育成を行っている。


 今後も放任果樹や耕作放棄地の解消など、シカを誘引する要因を地域全体で減らし、人の生活領域と野生鳥獣の生息領域を分ける「シカを寄せ付けにくい環境づくり」に取り組む。

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