有害鳥獣の毛を筆に 女性ハンターが活躍


(一社)女性狩猟会里山アップサイクル(和歌山市)では、捕獲された有害鳥獣の毛を有効活用しようと、筆に加工する取り組みを進めている。作った筆は同社が力を入れる小中学校への出前授業に活用。手で触れて動物ごとの毛質の違いを感じてもらったり、絵筆
(一社)女性狩猟会里山アップサイクル(和歌山市)では、捕獲された有害鳥獣の毛を有効活用しようと、筆に加工する取り組みを進めている。作った筆は同社が力を入れる小中学校への出前授業に活用。手で触れて動物ごとの毛質の違いを感じてもらったり、絵筆として使ってもらったりすることを通じて、子どもたちに鳥獣被害の現状や命の大切さを伝えている。
中心となって活動しているのは、元々美容関係の仕事をしていたという代表の溝部名緒子さん。「近年被害が増えているアライグマを捕獲した際、その毛質が眉用の化粧筆として重宝されるアナグマのものと似ていることに気づき、筆づくりに挑戦してみようと考えた」ときっかけを語る。
本格的に化粧筆を作るとなると、滅菌処理などに莫大な費用がかかり採算が合わない。そこで思い至ったのが、小中学校への出前授業で活用することだ。同社では県農林水産振興課から依頼を受け、年に5校ほどの小中学校を回り、有害鳥獣のことや狩猟のこと、ジビエのことなどを伝える活動を行っていた。
筆の原料にはアライグマの毛のほか、イノシシやシカの毛なども活用。溝部さんら女性ハンターが1本1本手作業で作っている。普段は触れることができない野生動物の毛に子どもたちは興味津々で、筆を使って絵を描く体験もできる授業は好評だという。
溝部さんが同社を立ち上げたのは2024年。猟友会員だけでなく、狩猟とは無縁の一般の人たちも巻き込んで、鳥獣害対策や啓発活動を行っていきたいという思いからだった。溝部さんは「例えば参加いただいている消防士の方はロープワークが得意で、捕獲作業などで活かすことができる。いろいろな方に知識や知恵、技術を提供いただきながら、鳥獣害対策やアップサイクル活動に取り組んでいきたい」と意欲を見せる。








